当ブログ記事では技術士合格までに受験に費やした時間が何時間か、期間はどれくらいかについて書いています。
技術士合格まで受験に費やした勉強時間は合計で何時間か?
技術士になるにはどれくらいの勉強時間が必要なのかな?
技術士について調べている中でこのような疑問を持つ人も多いと思います。
当ブログ記事はそんな疑問に対してわたしの実体験を紹介します。
後悔しているポイントが2点ありまして、それを対策すればさらに時短できたのかなと思います(半面教師としてご参考に)。
難関と言われている国家資格の技術士ですが、この試験に合格するまでにどれだけの時間が必要となるのでしょうか。
最初に結論を書いておきますと、
わたしが技術士の受験勉強に費やした時間はトータル1000時間です
一次試験、二次試験の内訳はこちらの表です。
試験の種類 | 勉強時間 |
---|---|
一次試験 | 500時間 |
二次試験 筆記試験 | 400時間 |
二次試験 口頭試験 | 100時間 |
合計 | 1000時間 |
ちなみに完全に独学でどこかの教室に通ったりしていません(一度「技術士資格とは~」のようなテーマの1時間くらいの無料セミナーに行った記憶があるくらいです)。
当ブログ記事にて実際に一次試験、二次試験にそれぞれどの程度の期間、勉強時間が掛かったのか振り返ってみたので公開します。
ちなみに私が受験したのは機械部門ですが、他の部門も大体同じくらいと思います(総監だけは毛色が異なるので別で考慮してください)。
私の受験結果はこちらで公開しています。
→ 技術士試験結果と合否通知【実際の成績通知書と合格証を公開】
費やした時間に対する試験の結果についての参考にしてください。
一次試験おすすめ参考書をこちらで紹介しているので受験を考えている人は参考に。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】
一次試験選択科目、二次試験のおすすめ参考書を部門別で紹介しています。
→【技術士の参考書】購入時の注意点と一次試験・二次試験おすすめ紹介
参考書だけだと自分で学習ペースを保てるか不安な人は通信教育がおすすめです。
→ 技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】
技術士の受験を決意してから一次試験までの勉強期間
わたしが勉強に使用したノートの1ページ目に日付が書いてあるのですが、それが5月11日となっています。
この年の一次試験(平成25年)に受験したのですが、この年の受験日は同じくノートに10月14日とありました。
期間としては5か月という事になります。
結果としては受験を決意してから5か月という期間で一次試験に合格できたのですが、かなり集中的に勉強時間を確保しました。
できれば1年程度で計画的に進めた方が、仕事や家庭の負担も少ないと思います。
こちらのブログ記事で技術士資格の難易度について合格率などさまざまな視点から分析しています。
→ 技術士の難易度は?”難しい理由”を対策して合格可能性を上げよう
一次試験の勉強時間
一次試験の受験まで5か月という短期間で実際に何時間くらい勉強していたのでしょうか?
実際に見てみます。
仕事がある平日の勉強時間は?
水曜日のノー残業デー以外の平日はいつも22時まで残業だったのですが、受験を決意してから自分の中の優先順位を切り替えました。
「残業は20時まで!!」
として、空いた2時間を勉強に充てました。
始めた頃は「無理かなあ」と思っていたのですが、朝の仕事の取り掛かりから「必ず20時までに終わらせる!!」と念頭に置いて仕事をしていたら、意外と何とかなりました。
その日のうちに終わらせたい業務やキリが悪いから何となく残業時間にやっていたようなことも、翌日に繰り越し可能な業務は繰り越すことにしました。
疲労が蓄積した残業時間よりも、翌日の朝イチからスタートダッシュした方が頭も冴えてトータルで費やす時間が短くなります。
こうして平日の月、火、木、金は2時間、水曜日は残業が無いので4時間の勉強時間を確保しました。
つまり平日は一週間のうち12時間ですね。
ちなみにこの期間は会社の歓送迎イベント以外の飲み会には参加しませんでした。
休日の勉強時間は何時間か
受験を決めてからの5か月間ほぼすべての週末を勉強に費やしました。
土曜日は朝9時から20時まで勉強です。
間に昼食と小休憩を合計で1.5時間程度で取っていたので、実際は9.5時間程度だったと思います。
日曜日は16時まで(昼食は1時間)で勉強を切り上げて、気分転換にスポーツジムで汗を流していました。
なので日曜日は6時間程度です。
よって土日で15.5時間程度、勉強していました。
一次試験までの5か月の勉強時間は何時間か?
平日12時間と土日15.5時間で合わせると一週間あたり27.5時間の勉強していたことになります。
1か月を4週間として、一か月あたり110時間となります。
一次試験までの5か月間で合計550時間ですね。
実際は祝日やお盆の連休、秋の連休も遠出せずに勉強していたのですが、勉強できなかった日もあるので少なく見積もってトータル500時間以上は勉強していたと思います。
実際の一次試験の学習はどのように進めればいいかについてはこちらのブログ記事にまとめています。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】
後悔ポイント1 : 基礎・適性科目の参考書を購入せずに自力で問題を集めた
まず1点目の後悔ポイントが一次試験の基礎・適性科目の対策についてです。
日本技術士会のWebサイトに過去問と解答が公開されているため「自分でダウンロードして勉強すればいいかな」と考えて参考書を購入しませんでした(ケチった)。
これが大きな時間ロスとなりました。
まずダウンロードしたPDFデータを紙で印刷して整理することに結構な時間が掛かりました。
また解答があるのですが解説が無いため、自分で教科書や図書館で調べました。
基礎・適性科目で共通の参考書が売っているので購入した方が時間を有効に使えます。
このあたり、詳細についてこちらのブログ記事にまとめています。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】
「参考書だけでは不安」という人は通信教育で学習ペースを掴みましょう。
→ 技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】
技術士補になるための勉強時間は同じです
よく聞かれる質問として
「技術士補になるための勉強時間は何時間くらい?」
というものがあります。
技術士補になる=”一次試験に合格する” という事ですので、前項の結果と同じく5か月500時間を目安にすれば計画が立てやすいと思います。
技術士補やJabeeについてはこちらの記事にてまとめていますので、技術士補に登録したいという人は参考に。
→ 技術士補とは通過点 修習技術者、JABEE認定者は技術士を目指そう
一次試験の勉強方法
一次試験の勉強方法についてはこちらのブログ記事に徹底的にまとめていますので参考に。
二次試験の勉強時間
続いて二次試験に費やした勉強時間です。
一次試験の受験時の手ごたえから、「合格できているだろうな」という前提のもと、翌週の週末からすぐに二次試験の準備を始めました。
受験した二次試験は一次試験の翌年、平成26年の8月です。
まずは勉強というよりも4月までに提出しなければならない「受験申込書」の作成に時間を費やしました。
二次試験 筆記試験に費やした時間
確か正月休みに入ってから筆記試験の勉強を開始したのを覚えています。
学習に充てた時間が一次試験と同じだったとすると、1月から7月末までの7か月間でトータル770時間となります。
一方で、期間が長かったので土日のどちらかは出かけるようになっていた&途中息抜きもしていたので実際の勉強時間はおそらく400時間程度と思います。
後悔ポイント2 : 通信講座を受講して論文対策の近道をすればよかった
二次試験の対策についてまとめたブログ記事を読んでもらえればわかると思いますが、これらについて自分で研究したり、情報を集めたり、技術士の先輩に聞いたり、といった独学活動をしました。
その結果としてすべてA判定で合格できたものの、一方で「時間が掛かり過ぎた」と考えています。
通信講座を活用して情報集めや論文添削してもらえたら、もっと効率的に、さらに短い勉強時間で済んでいたのでは、と考えています。
論文は「第三者の視点」で見てもらうことで飛躍的に上達します。
通信講座で気兼ねなく、忖度のない添削をしてもらえば、さらに効率的に短い時間でレベルアップできたのかなと思っています。
→ 技術士二次試験おすすめ通信講座2つを比較
通信講座にて添削を受けない場合は先輩技術士に見てもらうことをおすすめします。
二次試験 口頭試験の準備に費やした時間
口頭試験の準備は筆記試験後の9月~11月の3か月を使いました。
対策として自業務の内容などから想定問答集を作成して読み込む作業を100時間程度していたと思います。
二次試験の学習と対策はこちらの過去ブログ記事に総まとめとしてまとめています。
→【独学者必見】技術士二次試験対策 総まとめ
トータル勉強時間を短くするにはストレート合格を狙いたい
一次試験と二次試験筆記試験、そして口頭試験と乗り越えなければいけないゲートがありますが、総学習時間を短くするためには「ストレートで合格できるかどうか」が一番のポイントです。
学習期間そのものが長くなってしまうとおのずとトータル学習時間が長くなってしまいますので。
もちろん学習時間が長い事は悪いことではないのですが、同じ「技術士資格の取得」という結論に対して費やす時間は短い方がいいと考える人の方が多いと思います。
一次試験が終わってすぐに二次試験の受験勉強できますか?
ここで問いかけですが、あなたは一次試験が終わってからすぐに二次試験の受験勉強を始めることができますか?
「次は二次試験なんだから当たり前ですよね?」
と思う人もいると思いますが、そんなに単純でもないのです。
なぜこんなことを聞くかといいますと、実は一次試験が終わってから合格発表まで例年3か月程度の期間が空いています(実際に受験年の合格発表がいつかは日本技術士会のWebサイトの試験情報を確認してください)。
一次試験の手応えが微妙、ギリギリ合格しているといいなあ
このような心境で果たして二次試験の受験勉強を始めることができるでしょうか?
「もし二次試験の勉強を始めても一次試験に落ちていたらまた来年一次試験の勉強からやり直し」という思いがよぎると、この時点で二次試験にフォーカスする事は難しいです。
一次試験に余裕をもって合格することが二次試験合格のカギを握っている
これは私のストレート合格できた体験から思う事です。
一次試験の終了した時点で手ごたえがあり「たぶん合格しているだろうな」と思いました。
そのため翌日から二次試験にフォーカスして情報集め、学習準備、学習に着手できました。
おそらく「一次試験が合格しているかどうか」の不安があったら二次試験対策に集中できていなかったと思います。
一次試験の合格発表で結果を確認してから二次試験の勉強を開始していては絶対に時間が足りません。
他の受験生と3か月の差が発生したら、かなり不利です。
二次試験の対策を早く開始する(二次試験の合格可能性を上げる)ためには、「一次試験に自信を持って合格する」ことが重要になってくるのです。
一次試験の準備期間は自分で早く始めればいいだけです(勉強開始時期を早める)。
できるだけ早く一次試験の学習計画を立てて、一次試験の終了時点で合格の手応えを感じることができる、そして一次試験の翌日から二次試験に集中できる事を目指しましょう。
どうすれば合格に必要な勉強時間を短くできるか
当ブログ記事ではあくまで「わたしが勉強した時間」について書いていますが、もっと短くできる可能性はあるハズです。
「どうすれば最短で合格できるのか」というテーマについて、さらにこちらのブログ記事で掘り下げて考えているので参考にしてください。
→ 最短で技術士になるために必要な4つのアクション
当ブログ記事で挙げているわたしの2つの後悔ポイントと一緒に参考にしてみてください。
合格、つまり技術士資格取得までにトータルで費やした時間は?
それでは私が実際に一次試験から二次試験の口頭試験までに費やした時間を合計してみましょう。
試験の種類 | 勉強時間 |
---|---|
一次試験 | 500時間 |
二次試験 筆記試験 | 400時間 |
二次試験 口頭試験 | 100時間 |
合計 | 1000時間 |
なんと、、トータル1000時間も勉強に費やしていました。
我ながら根気よく続けられたものと感心しています。
トータル時間が増えてしまった要因として思い当たるところは下記が挙げられます。
- 大学卒業後から15年以上が経過しており勉強から遠ざかっていた(ほとんど覚えていない)
- 学生時代もあまり真面目に学習していなかった
- 購入する教材を調べたり、図書館でわからないことを調べたり、情報集めに時間が掛かった
大学卒業後からまだ長期間経っていない、比較的学生時代に真面目に勉強していた人はもっと時間短縮できると考えてください。
ネットで情報を集めたり、受験書類を調べたり、過去問をネットから印刷してまとめたりetc「受験のために費やしたすべての時間」もかなりのモノだったのでは、と思います。
独学、自力にこだわり過ぎて「やらないでいい事」もやってしまっていたと思います。
わたしの後悔ポイント2つ 回避すればもっと時短の可能性アリ
先に説明しました2点の後悔しているポイントがこちらです。
- 一次試験の基礎・適性科目の参考書を購入しなかった
- 二次試験の通信講座を受講しなかった
2つの「私が無駄に費やしてしまった時間」を皆さんは当ブログ情報を参考に(半面教師に)して短縮してもらえればと思います。
一次試験の基礎・適性科目の参考書をケチって購入せずに非常に余計な時間が掛かってしまい、激しく後悔した話をこちらのブログ記事の下の方に書いています。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】
こちらは二次試験の通信講座について調べてまとめています。
もしも通信講座を受講しない場合は、知り合いの先輩技術士に論文添削を頼みましょう。
→ 技術士二次試験おすすめ通信講座2つを比較
時間は無駄にできません!
早速ロケットスタートしましょう!!
これから受験をする人は当ブログ記事の時間を目安にして無理のない計画を立ててください。
応援しています。
こちらのブログ記事では他にも一次試験の対策や必要なこと、テクニックなどについて網羅してまとめています。
是非ぜひ参考にしてください。
追記
ちなみに仕事を含む日常生活において「どのようにトータル1000時間もの勉強時間を確保したのか」については、こちらのブログ記事でも詳しく紹介しています。
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