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技術士補は通過点 修習技術者、JABEE認定者は技術士を目指そう

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技術士補は通過点 修習技術者、JABEE認定者は技術士を目指そう 技術士
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当ブログ記事では「技術士補とはどのような資格か」という説明と「既に修習技術者の人はなるべくはやく技術士を目指すのがおすすめ」という内容について書いています。

技術士補は技術士になる通過点

技術士補とは、
「将来的に技術士を目指していて現在は技術士の補佐的な役割を担っている」
という資格です。

ちなみに英語では ” Associate Professional Engineer ” と表記します。

位置づけは下図のように、修習技術者の中で登録した人が技術士補になります。

技術士補/修習技術者とは
日本技術士会Webサイトより

技術士補の登録には費用が必要になりますので、もしも修習技術者になってから二次試験の受験までしばらく期間があいて、かつ「技術士補を名乗りたい」という人は登録しましょう。

技術士事務所や個人コンサルティング事務所に入って技術士の人について補佐業務に従事する人などが当てはまるでしょうか。

一次試験に合格してすぐに二次試験を受験する人は技術士補の登録は不要です。

技術士補になるメリットは?

技術士補として登録するメリットは先ほどの図にある7年の実務経験が4年に短縮できることです。

すでに7年以上の実務経験がある人、修習技術士になって4年が経過している人はこのメリットは関係ありません。

対象は修習技術者になる前から指導技術士のもとで指導を受けていた人なので限られた人であることがわかります。

技術士補を名乗ることができるメリット

技術士補として登録すれば技術士補を名乗ることができます。

技術士のメリットとして「名乗ることによる対外的な信頼の獲得」が大きいことについてこちらのブログ記事に書いています。
→ 技術士の資格ってメリットないの? 意味ないの?【あります!!】

技術士補についても「技術士補を取得していてさらに技術士を目指しています」という事が対外的に示すことがメリットになると言えます。

エンジニアとして目指す目標を持っていて、その思いを具体的な行動に移せており、かつ結果がでていることはアピールになると思います。

転職や勤め先で実質的にメリットがあるかは人によって疑問符がつくと思うので、できるだけ早く技術士資格の取得をおすすめします。

勤務先に優遇が無いかチェック  

自分の勤務先や所属機関にて「技術士補に登録していることによる優遇やメリット」があるか確認しましょう。

とくに技術士資格取得を会社が奨励している場合、その前段階としての技術士補の取得促進も考えていることも考えられます。

自分の勤務先、所属先に手当や昇格、昇給などの優遇があるか確認してみましょう。

技術士補になるには

前出の図を見ればわかるように技術士補になるには下記の2つのルートのいずれかを通過して修習技術者になる必要があります。

  • 一次試験に合格する
  • JABEE(ジャビー)認定プログラムを修了している

それではひとつづつ見ていきます。

一次試験に合格する

技術士一次試験に合格すれば “修習技術者” となります。

技術士を目指す一般的なルートとして多くの人が一次試験を受験して合格し、修習技術者となっています。

一次試験合格後に技術士補の登録申請をすれば技術士補になることができます。

そのまますぐに二次試験を受験して技術士になろうとする人は技術士補への登録は不要です。
(二次試験は別に実務期間などの受験資格が必要です)

一次試験についてはこちらのブログ記事で必要なことをすべて網羅しています。
受験を検討している人は参考にしてください。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】

JABEE(ジャビー)認定プログラム修了者は修習技術者

文部科学大臣が指定した大学、その他の教育機関における教育課程において、JABEE認定プログラムというプログラムを修了した人は修習技術者として認定されます。

修習技術者は技術士一次試験を合格した状態と同等とみなされています。(前述の図をご参照)。

つまりJABEEプログラム修了者は一次試験が免除となるため、登録申請すれば技術士補になることができます。

自分の出身大学・学部がJABEE認定かどうか確認してみよう

自分の卒業した学校がこのJABEE認定つまり「指定された教育課程」に当てはまるかどうか、下記の文部科学省のページ内にPDFリンクがあり、そこに免除対象となる大学や高専の一覧があるので確認してください。

特に大学は、大学名がリストにあっても対象となる学部と異なる場合、免除対象ではありませんので自分の学部まで記載があるか確認してください。
→文部科学省のWebサイトへ

JABEE以外でも技術士一次試験が免除になる条件がある

JABEEプログラム修了者は一次試験が免除となりますが、JABEE認定以外にも一次試験が免除になる条件があります。

こちらのブログ記事「技術士 一次試験が免除になる条件 総まとめ」にて詳しく紹介しているので参考にしてください。

技術士補になるには登録が必要

技術士補になるには一次試験に合格するか、JABEE(ジャビー)認定プログラムを修了していることについて説明しました。

このいずれかの条件を満たしたうえで登録の申請をする必要があります。

技術士補の登録申請の方法や申請用紙については 日本技術士会のWebサイトを確認しましょう。

登録申請用紙には “補助する技術士” の記載が必要

技術士補は「将来的に技術士を目指していて現在は技術士の補佐的な役割を担っている」と定義されています。

そのため技術士補として登録申請する時には、補助しようとする技術士が誰かを申請する必要あります。

どんな人が指導技術士にできるのかについては、日本技術士会のWebサイトにある「技術士補登録の手引き」に記載されています。

基本的には自分の会社の技術士の中で近い人になるとは思いますが、もちろん相手の同意も必要ですので相談しましょう。

技術士がいない場合は日本技術士会に相談

自分に当てはまる先輩技術士が見当たらない場合、日本技術士会に相談してみましょう。

話をスムーズに進めるためにも受験する予定の部門や業務内容、経験について話せるようにしておくと良いでしょう。

居住する県の地方支部があれば相談してみましょう。

技術士補の受験資格は “特に制限なし”

技術士補の受験資格は「一次試験の受験資格」

技術士補になるためには一次試験に合格して登録申請する必要があります。

つまり技術士補の受験資格については一次試験の受験資格を満たしていればOKです。

一次試験の受験資格は”特に制限なし”

一次試験については年齢、学歴、業務経歴等による制限は特にありません。

よって学生でも在学中に受験することが可能です。

技術士補の合格率 難易度は?

技術士補の合格率や難易度については受験資格と同じく「一次試験の合格率」を見れば把握することができます。

こちらのブログ記事で合格率、難易度についてまとめていますので、記事の中から一次試験に関する部分について確認してください。

技術士補になるための勉強時間はどれくらいか?

技術士補になるためにはどれくらいの勉強時間が必要になるのでしょうか?

前述のように、技術士補になるには一次試験に合格することと同じです。

つまり一次試験に合格するのに何時間くらい勉強が必要になるのか、ということになります。

基礎的な学習状況や学生時代からどれだけの期間が経過しているか、によっても異なるのですが参考までに私の場合について書いておきます。

一次試験に合格するまで期間にして5か月、時間はトータル500時間でした。

詳細についてはこちらのブログ記事でも二次試験の勉強時間も併せて公開していますので参考にしてください。
→【独学】技術士合格まで受験に費やした勉強時間は合計で何時間か?

技術士になるには実務経験7年必要 でも修習技術者、JABEE認定なら最短4年でOK

先ほど紹介した図「技術士試験の仕組み」にて、二次試験の受験条件は「一次試験の合格後に修習技術者になってから4年以上の実務経験」、或いは「実務経験が7年以上」という条件となっています。

私が一次試験を受験したときは既に社会人経験(=エンジニア歴)が10年以上だったので、「実務経験が7年以上」という条件に該当していました。
(技術士補には登録せず)

一方で学生が技術士資格を目指すときは、在学中や卒業後まもなく一次試験を受験することもできるので、最短で社会人4年で二次試験を受験することができます。

学生時代に既に技術士について知っている人は在学中に一次試験に合格してしまえば大変素晴らしいですね。

一次試験の学習範囲は概ね大学在学中に授業で習う範囲が多いので、その点でも非常に有利です。

また一次試験免除となる条件に合致するJABEE認定の教育課程を修了した人も、修習技術者として認定されるので、最短4年で二次試験を受験することができます。

技術士とJABEE認定の関係については先ほど紹介した「技術士 一次試験が免除になる条件 総まとめ」にて詳しく紹介しています。

JABEE認定の目指すところや「JABEEとは何ぞや?」といった説明については、こちらのWebサイトを確認しましょう。
→ JABEE公式WEBサイト

技術士補はなくなる? 廃止の可能性も

技術士補は登録者数が少ないことや位置づけの意味合いなどの理由から、将来的に廃止になってしまうのではという論議がされているようです。

本当に廃止になっていしまうのか、それがいつなのかはわかりませんが、どちらにしても「JABEE認定に該当して修習技術者に当てはまる人」はなるべく早く技術士二次試験合格を目指しましょう。

修習技術者、JABEE認定者は技術士を目指そう

JABEE認定に該当して修習技術者に当てはまる人は技術士二次試験に挑戦して技術士資格を目指すことをおすすめします。

「一次試験が免除される」ことは非常に大きなアドバンテージです。

トータルの学習期間も短くなるため集中力を維持しやすいですし、学習期間が短くなれば仕事の都合や転勤、家庭の状況による影響も最小限にすることができます。

既に修習技術者に当てはまる人は最短4年を目指して二次試験に挑むことを是非おすすめします。

こちらのブログ記事では二次試験における対策や必要となることを網羅してまとめています。ぜひ参考にして技術士資格取得を目指してください。
→【独学者必見】技術士二次試験 筆記口頭対策 総まとめ

こちらは二次試験のおすすめ通信講座の2つの講座について比較しています。検討中の人はぜひ参考にしてください。
→ 技術士二次試験おすすめ通信講座2つを比較【コスト重視か添削回数か】

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