当ブログ記事は技術士一次試験にむけて必要なことについて網羅してまとめています。
技術士一次試験対策 やること総まとめ
「技術士を受験しよう」と決めたけど何から始めたらいいのかな。
一次試験に向けて何を対策したらいいだろうか。
技術士を目指そうと思って「まずは一次試験の対策をしよう」としたときに、実際に何から手を付けたらいいか迷っている人も多いと思います。
当まとめ記事は技術士一次試験の受験に知っておくべきこと、必要なこと、するべき対策について網羅しています。
特に独学の人は情報が少ないので何から始めればいいのかわからない人が多いと思います。
いきなり過去問を解き始めても効率が悪いので、技術士資格へのアプローチを順序立てて掲載します。
この記事を書いているわたしは独学で技術士一次試験、二次試験(筆記、口頭)をストレート合格した現役の技術士(機械部門)です。
一次試験の専門科目は50点満点中の50点でした。
よって皆さまのお役に立てると信じています。
私の試験結果についてはこちらのブログ記事で詳しく紹介しています。
当ブログ記事を眺めながら自分にとって必要な所、さらに詳細を知りたい部分を重点的に読んで一次試験の受験対策を進めてください。
それぞれの詳細については各ブログ記事にリンクで行けるようになっています。
自分にとって必要と感じた記事を読んで実際のアクションの参考にしてください。
最後に「ギリギリの人」のための内容もあるので参考にして乗り切ってください。
一次試験が免除になる条件
まずは一次試験を受ける必要があるかどうかの確認です。
技術士一次試験は規定の学校を卒業していたり、規定の資格を持っていると、試験が免除、試験科目が免除される場合があります。
自分が一次試験の受験対象にかどうか(すべての科目の受験が必要かどうか)の確認を最初にしましょう。
せっかく勉強したのに試験直前になってから、
「自分は既に試験不要となる条件を満たしていて受験の必要が無い」
というようなことがわかると非常にもったいないですね。
すぐに2次試験の対策を開始すればもっと有効に時間を使うことができます。
受験勉強を始める前に、まずは自分が「一次試験の受験対象者」かどうかの確認をしましょう。
どういった人、資格を持った人が受験免除となるのかについて詳細を下記の記事にまとめています。
受験部門の選び方
自分が一次試験を受験する必要がある事が確認出来たら、今度はどの部門を受験するかについて決める必要があります。
技術士の部門は全部で21部門があります。
その中から自分に適した、自分が名乗りたい技術士の部門を決める必要があります。
技術士の部門は一次試験の合格後、二次試験の受験前にも変更が可能ですが、一次試験の受験タイミングから狙いを定めて勉強を進めた方が効率的で、学習理解も深まります。
しっかりと自分の受験部門を検討しましょう。
「部門の決め方がわからない」、「部門が決めれない」という人はこちらの記事に部門の決め方のコツをまとめましたので参考にしてください。
一次試験対策 おすすめ参考書
受験部門も決まったところで実際に学習開始です。
特に独学の人は情報が少なくなりがちなのでネットや合格者の知り合いから積極的に情報をもらいましょう。
学習教材については色々なものがありますが、とりあえずこちらで紹介する下記の2冊を購入しておけば大丈夫です(専門科目で紹介している参考書は機械部門のものです)。
基礎・適性科目 おすすめ参考書
基礎・適性科目の対策については、全部門共通です。
まずはこの1冊があれば問題ありません。
→ 技術士一次試験問題集 基礎・適性科目パーフェクト
たぶんこの1冊もボリュームが多いので全部学習しきれません。
この参考書から過去5年程度、余裕があれば7、8年程度について遡って重点的に学習しましょう。
こちらのブログ記事で2冊のおすすめ参考書を紹介しています。
基礎・適性科目の参考書選びで迷っている人は参考にしてください。
→「技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】」
専門科目 おすすめ参考書と教科書
こちらのブログ記事から各部門別の専門科目におけるおすすめ参考書のページへリンクされています。
参考書購入時の注意点についても書いていますので参考にしてみてください。
ちなみにわたしが受験した機械部門の専門科目で購入した参考書はこちらの機械部門の記事で紹介しています。
私は一次試験対策として実際にこの参考書を購入しており、また非常に使いやすかったことから二次試験についても同じ著者、出版社の参考書を探して購入しました。
こちらのブログ記事では参考書だけでなくおすすめの教科書も紹介しています。
大学時代の教科書ってわかりにくくないですか?
自分が理解できない原因が実は教科書にあることだってあるんです。
私の場合、そうでした、、対策として新たに購入した教科書が非常にわかり易くて驚きました。
(逆に言うと大学時代の教科書が非常にわかりにくいんです!!)
図書館で調べたり余計な時間をロスしてしまいました。
わかりやすい教科書を持っていると時間ロスを減らすことができ、理解も深まるので教科書の買い直しもおすすめです。
おすすめ通信教育【独学が心配な人へ】
「参考書ではなく通信教育がしたい」
「参考書で自分のペースが維持できるか心配」
という人にはこちらJTEXの通信教育があります。
わたしはケチって参考書のみで学習したのですが、下記のように考えるならば効果があると思いますので賛成です。
- 時間をお金で買うという価値観の人
- 効率的にカリキュラムに沿って学習を進めたい人
- 自分で学習計画、ペースを維持するのが心配な人
とくに独学において学習ペースを維持するのが苦手、心配な人は通信教育にて遅れないように対応していくことで対策となります。
通信教育だけでなく、通信教育でペースを作りながら学習単元に合わせた分野を参考書や過去問を重点的に勉強すると非常に効率的です。
こちらの記事に詳しく紹介していますので通信教育を探している人は参考に。
→「技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】」
技術士一次試験の難易度や合格率はどれくらいか
「技術士の資格は難しい」とよく言われています。
そこで「なんで難しいのか」、「試験のなにが難しいのか」というところまで分析してみました。
こちらのブログ記事では技術士資格の難易度について、いろいろな視点から分析した内容とともに対策について紹介しています。
→「技術士の難易度は?”難しい理由”を対策して合格可能性を上げよう」
合格率は一次試験、二次試験、口頭試験で異なっている
実際の技術士の試験は一次試験、二次試験の筆記論文、口頭試験と3つに分かれています。
それらの試験において合格率が異なっており、最初の登竜門である一次試験の合格率は直近5年では37.8~51.4%となっています。
おおよそ4割前後が合格ということですね。
これに対して二次試験の合格率は直近5年では9.1~14.6%となっています。
「技術士は難しい」と言われている理由としては、「二次試験が難しくて合格率が低いから」と言えます。
合格率は受験部門によっても異なるので、自分の受験部門の傾向について確認しておきましょう。
→ ブログ記事「技術士の合格率を一次・二次試験、部門別で分析【受験部門を確認しよう】」
一次試験の科目と合格基準
一次試験の科目は3科目 それぞれの配点と試験時間
技術士一次試験はこちらの3科目となっています。
科目 | 満点 | 試験時間 |
基礎科目 | 15点満点 | 1時間 |
適性科目 | 15点満点 | 1時間 |
専門科目 | 50点満点 | 2時間 |
専門科目の試験時間が2時間、50点満点であることからも専門科目を重視していることがわかります。
一次試験の合格基準は “それぞれ50%以上の得点”
一次試験の合格基準は “それぞれ50%以上の得点” です(令和3年度)。
日本技術士会のWebサイトの一次試験のページに文部科学省の発行文書が公開されています。
どれか一つの科目でも50%を下回っていると不合格となってしまいます。
例えば専門科目が30%しか取れなくて基礎科目で70%以上となっていても、専門科目が50%以下という合格基準に満たないので不合格となります。
合計して他科目で挽回することができないことを認識しておきましょう。
一次試験に合格するためには何時間くらいの勉強が必要か?
実際に受験勉強を始めるとして、一体どれくらいの総学習時間で合格にたどり着けるのでしょうか。
人にもよると思いますがココでは私の技術士の受験勉強時間について参考までに公開しておきます。
→「【独学】技術士受験に費やした勉強時間は合計で何時間か?」
こちらのブログ記事では私が技術士一次試験、二次試験のそれぞれに費やした勉強時間について詳しく公開しています。
一次試験は期間5か月間で550時間、二次試験は筆記試験が7か月間で400時間、口頭試験の対策が3か月間くらいで100時間となっています。
トータルで1000時間と長期戦ですが、まずは一次試験合格を最初の目標として500時間を見積もっておいてください。
学習計画と時間の確保
参考書を購入したら届くまでの間に「自分の受験生活」について考えます。
自分の生活の中からどの程度の時間を受験勉強に振り分けることができるかについて考えましょう。
しばらくの間はテレビを見たりネットサーフィンをする時間を減らす必要があるかもしれません。
平日の残業も減らすことができれば勉強時間に充てられます。
一方で無理すると継続できないので、この辺りも考慮して「自分に適した計画」を練る必要があります。
見通しがわかればやる気が継続できる
漠然と受験しようと決めて勉強を開始してもなかなか継続することが難しいです。
ゴールが見えないとやる気を維持できないんですよね。
そこでまず購入した参考書、教科書を眺めながら勉強がどこまで、どの程度必要かざっくり掴みます。
そして自分の生活時間の中から受験勉強に割り当てる時間を確保するために「時間の棚卸」をしましょう。
すると半年計画なのか1年計画なのか、おおよその検討がついてきます。
もしもピンとこなければ勉強開始して1週間~1か月の進捗を見てからでもOKです。
その期間での進捗と残りのボリュームを見てみると必要となる期間が見えてきます。
継続の秘訣は計画の明確化、ゴールと経過の見える化です。
学習に使うノートの最初のページに計画を書いて毎日眺めるのがおすすめです。
技術士一次試験の勉強方法【基礎・適性・専門科目別に紹介】
一次試験の実際の勉強方法についてこちらのブログ記事にまとめています。
基礎、適正、専門科目それぞれアプローチが異なるので勉強方法の参考にしてください。
→「技術士一次試験の勉強方法【基礎・適性・専門科目別に紹介】」
自分にとって最適な勉強方法はおそらく個人によって違うと思います。
しかしベース情報がまったく無い状況で適当に勉強方法を模索していては遠回りになってしまいます。
まずは紹介する勉強方法を試してみて、さらに自分に適した方法を模索すれば近道になると思います。
一次試験対策に必要なテクニックとコツを事前に把握しよう
技術士一次試験は学習範囲が広く、過去問をいきなり見ても難しい印象を感じると思います。
その対策として、あらかじめ必要となるコツやテクニックを理解してからそれを意識して練習を繰り返ことによってグッと合格に近づくことができます。
こちらのブログ記事では試験勉強を実際に開始する前に「どのようなコツ、テクニックを意識して過去問の練習や実際の一次試験に臨めばいいのか」について説明します。
実際に過去問を解き始める、勉強を始める前に読んでおきましょう。
→「技術士一次試験の攻略【必要なコツとテクニックを事前に把握しよう】」
試験直前「もう時間が無い」人は参考書を買ってやり込むべし
もう試験直前で過去問なんて自分で分析している時間は無いよ!!
このような場合は、次に紹介するような対策で短期集中するしかありません。
今では割と試験までに時間がある人にとって、「何からすべきか」という着眼点でまとめてきました。
「とりあえず技術士一次試験を受験することにしたけど、もう時間がない、ヤバい!!」
という想定で何をすればいいかについて書きます。
一から計画する時間なんて無い→2冊の参考書を買ってトコトンやり込む
例えば「受験しよう」と決めてから残り1か月しかない状況とします。
そんな状況下で、
「どれくらい受験勉強に時間を掛けられるかな」
「過去問の傾向を分析してみよう」
なんて悠長なことは言ってられません(そんなスタンスではいけません)。
もう許す限りの時間は勉強、分析などせずに参考書の重点項目を信じて丸暗記学習するのみです。
会社も可能な限界ギリギリ日数で有給休暇を申請しましょう笑。
やるべき参考書は適性科目で1冊、専門科目で1冊です。
それ以上は要点が分散してしまう、記憶の定着も遅れるのでNGです。
すでに参考書を購入済の人は新しく購入せずにそれを信じてやりましょう。
まだ参考書も購入していない場合、悩んでいるヒマがもったいないので、参考書のおすすめで紹介した2冊を即購入してやり込みましょう。
適性科目は過去問3年以内、可能であれば5年以内を重点的に繰り返します。(さらに過去問を遡って守備範囲を広げるのではなく、近年の問題を繰り返して記憶の定着を重視します)
専門科目も同じ手法です。
参考書に書かれている「出題傾向が多い」、「ここが重要」という表記を信じて、そこを重点的に学習して覚えましょう。
そういった問題を丸暗記するレベルです。
理解は後からついてきます。
同じ原理原則の問題が出題された想定で、出題の数値が変わった場合に解答がどう変わるか、まで把握しておきましょう。
脳ミソにひたすら詰め込もう
もう学生時代の試験対策と同じです。
理系の皆さんは覚えていると思いますが あの感覚、久しぶりですよね。
試験に向けてひたすら記憶に叩き込みます。
とにかく近年の過去問を解きまくる、参考書で重要とされる問題を解きまくることで、自分の脳の「記憶領域」にぶっ込みましょう。
特に重要な問題の解答5~10問程度は参考書に付箋をつけて、試験日の電車移動、試験直前の机の上でも眺めましょう。
時間が無い!!に対応するには「最高レベルの集中力」と「ギリギリまでの悪あがき」あるのみです。
試験当日の開始時刻に間に合うことを信じてひたすら詰め込んでください。
たとえ失敗したとしても、この最後の頑張りは来年の受験に向けて素晴らしいスタートになるはずです。
たとえ今年は叶わなくても、翌年の合格に対して絶対に有効です。
最後まで頑張る経験をしておき、その感覚を体で覚えておきましょう。
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