当ブログ記事は「設備」に関する英語表現について、代表的なequipmentの意味や使い方、facilityやdeviceといった混同しやすい単語との違いについて例文と共にまとめています。
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設備は英語でequipment?facility?表現の違いと使い分け
設備や機械を英語で言うとequipmentやfacility、deviceなどなど
どれを使ったら自然なのだろう?
そんな思いを持ったエンジニアも多いのではないでしょうか?
じつは日本語で「設備」という単語は、かなり広い意味があります。
これは日本語の“あいまいさ”からくるものです。
この”あいまいさ”によって、一つの単語で多くの意味を表現できています。
一方で英語の場合、個々の単語にニュアンスや意義が具体的に付加されて、意味を分けて表現されます。
以下、設備に関連する単語をピックアップしてまとめたので共有します。
最初にざっくりまとめておきます。
- equipmentは「ある目的のために使われる設備・装置」、不可算名詞なので複数表現に注意
- 設備投資、チョコ停、定期点検、付帯設備、周辺のおきまり英語表現を覚えると便利
- facilityは施設や建物も含むニュアンス
- 工場では消防・消化設備も重要
- deviceは機器、設備もOK
- 混同しやすいmachine、jig、toolも押さえておこう
- 設備と一緒に使う英語表現を知っておくと効率的
設備・装置の定番 “equipment” の意味と使い方
工場内の設備・装置を表現するのに一番目にするのがequipmentです。
ある目的のために使われる設備・装置のことです。
装置全体を意味するのでunitの集合体である自動機のようなイメージです。
個別の設備を説明したい場合、machineの方がニュアンスが適していることもあるので、後述する ” machine” についてもチェックしておいてください。
equipmentで注意しなければいけないのが「不可算名詞」といって”an equipment”や”equipments” のような表現はしません。
これは “equipment” が 「集合体として装置全体」という意味を持っているためです。
このように使用します。
- 生産設備 →production equipment
- 設備設計 →equipment design
1台の設備と表現したい時は「設備のうちのひとつ」のように ”a piece of equipment” と表記します。
「2台の設備」を表現したい時は “two pieces of equipment” と表記しましょう。
【例文】
Preparation of production equipment is going well at the new factory.
工場の生産設備の準備は順調です。
Periodic inspection is the most important in equipment management.
定期点検は設備管理において最重要です。
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設備投資の一般的な表現は “capital investment”
日本語の「設備投資」と言う表現を翻訳すると “equipment investment” かと思いますが、一般的に設備投資を英語で表現する場合は “capital investment” となります。
ちょっとイメージが異なるので覚えておきましょう。
【例文】
Our company needs capital investment to increase profitability.
当社は収益性を高めるために設備投資が必要です。
チョコ停や定期点検、付帯設備など 設備管理おきまり英語表現
設備の管理について、せっかくなのでよく使う単語を一緒に押さえましょう。
- チョコ停 →short time breakdownやshort time down
- ドカ停 →long time down
- 定期点検 →periodic inspection
- 付帯設備 →auxiliary equipment
チョコ停は海外で翻訳依頼すると「チョコレートストップ」と翻訳されることもあります笑。
生産技術の現場では通称や造語が多いので、翻訳を外注に依頼する時には注意しましょう。
電気設備屋は“facility”も覚えておこう
equipmentと並んで工場設備・装置でよく使われる英語でfacilityがあります。
こちらは特に電気設備に関わる人は意味を押さえておきましょう。
facilityはキュービクル施設やプラント、受・変電施設のイメージ
“facility” は “equipment” よりも広い意味で「施設や建物も含むようなニュアンス」です。
場所や施設全体を示す言葉として使われます。
そのため単独で用いることがほとんどないので複数形 “facilities” と表現されることが多いです。
工場の一角にあるキュービクルのような受・変電施設やプラント全体、発電所などの施設全体を表すイメージです。
【例文】
We have to check if the recent lightning strike has affected the cubicle facilities.
私達は先日の落雷がキュービクル施設に影響がないか点検しなければならない。
All the electricity in this town is covered by this power generation facilities.
この町の電力はすべてこの発電施設で賄っている。
The second plant facilities needs to add a constant pressure tank.
第二プラント施設は定圧タンクを追加工事をする必要があります。
工場では消防・消化設備も重要
工場では消防・消化設備も重要です。
海外では現地政府との折衝や定期的な訓練、設備点検も必要なので英語表現を覚えておきましょう。
- 消火設備 →firefighting equipment
- 防火設備 →fire protection facility
- 消火器 →fire Extinguisher
- 避難設備 →evacuation equipment/device
“device” は機器
デバイスと日本語で表現されるとスマホやノートパソコンのようなものをイメージしますよね。
deviceは最近わりと日本語化している言葉で「機器」と言う意味がしっくりきます。
小さいもののイメージですが、通常サイズの工場設備にも使うことができます。
その場合、構造としては割と単純な設備のイメージです。
【例文】
This factory needs to be installed with fire extinguishing and firefighting devicies.
この工場は消火・消防機器を設置する必要がある。
間違い、混同しやすい英語表現を押さえておこう
設備、装置と直接は意味が異なりますが、エンジニアが使いそうな単語を挙げておくので、押さえておきましょう。
“machine” は機械
“machine” は日本語でもよく言う「マシン」なので「機械」と言う意味です。
スペルを間違えやすいので注意しましょう(sではなくc)。
equipmentが装置全体のような集合体のイメージなので、個別設備の話をする場合はmachineやdeviceに言い換えると自然になります。
「設備リストの中の特定の設備、機械」を言うような場合ですね。
【例文】
The machine checked in the equipment list will be sent to overseas first.
設備リストの中でチェックされている設備(機械)は先に海外に送付します。
治具はそのまま “jig”
知ってました?
治具= “jig” です。
英語のjigの音がそのまま日本語になった用語なんですね。
意味は文字通り「治具」なので簡易的な位置決めやワークセット、ハンドプレスのようなものを指します。
人が使う工具は “tool”
ツールもほとんど日本語化していますよね。
道具という意味です。
toolは「人が使う道具」という意味が主なので覚えておきましょう。
ドライバやレンチ、スパナ、ニッパなど工具箱(そのままtool box)に入っているイメージです。
もう一つの意味として、工作機械の先端工具も “tool” と表現します。
機械加工の人にとってはお馴染み表現です。
旋盤の刃物やフライスのエンドミル、電動ドリルのビットもtoolです。
手の先に持つもの、機械の先に取り付けるもの、というニュアンスですね。
設備と一緒に使う英語表現を知っておくと効率的
この際なので設備と一緒に使う英語表現について目を通しておきましょう。
読んでおけば実際に使うときや英語を聞いたときに連想しやすくなります。
部品に関する英語表現
部品の英語はpartsだけではなくcomponentsもよく使います。
ニュアンスの違いについて把握していますか?
こちらで詳しく紹介しています。
→「部品」の英語を使い分け parts→components→moduleを把握しておこう
よく使われるmoduleについても日本語の意味を一緒にまとめていますので参考に。
設備の「干渉・ぶつかる」英語表現
こちらの記事では設計者にとって耳のイタイ言葉「collision干渉」についてまとめています。
→ 設備の「干渉・ぶつかる」は英語でcollision? hit? 設計者の耳イタ言葉No1
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まとめ
それではまとめておきます。
- equipmentは「ある目的のために使われる設備・装置」、不可算名詞なので複数表現に注意
- 設備投資、チョコ停、定期点検、付帯設備、周辺のおきまり英語表現を覚えると便利
- facilityは施設や建物も含むニュアンス
- 工場では消防・消化設備も重要
- deviceは機器、設備もOK
- 混同しやすいmachine、jig、toolも押さえておこう
- 設備と一緒に使う英語表現を知っておくと効率的
辞書やネットで”設備”や”装置”を調べると もっとたくさん単語が出てきますが、まずは当記事に挙げた言葉を使いこなしてからでOKと思います。
こちらのブログ記事「エンジニアのための覚えておきたい英語」ではその他にもエンジニアがよく使う英語フレーズを例文付きでまとめています。
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