当ブログ記事では技術士資格の難易度について、いろいろな視点から分析した内容とともに対策について紹介しています。
技術士の難易度は? ”難しい理由”を対策して合格の可能性を上げよう
「技術士は難易度が高いと聞くけど実際はどうなの?」
「どれぐらい勉強すれば合格できるの?」
「噂ではなんだか難しそう」
そんな疑問に答えるべく、技術士資格の難易度についていろいろな視点でまとめてみました。
「なんだか難しそう」という”モヤっとしたよくわからないモノ” を一つづつ分析して具体的に見える課題にして把握しましょう。
そうすれば何に注力すればいいのかがわかってきます。
難しい理由を明確にして具体的な課題に落とし込めればコッチのモノです。
対策を決めてスケジュール通りに進めることで「案外イケるかも」となることも多いです。
難易度の高い理由や課題について、それぞれどのように対応、対策したらいいか当ブログ内のリンク記事へ飛べるようにしておいたので、リンク先で個別の対応方法を参考にしてください。
難易度が高いと言われている技術士資格もひとつ一つ着実に対応すれば合格の可能性はグッと上げることができます。
合格率から難易度について考えてみる
難易度について考えてみるとき、まずは試験の合格率を見ることが一番の目安になります。
技術士の資格試験は、一次試験、二次試験と分かれています。
一次試験の合格率は直近5年では37.8~51.4%、二次試験の合格率は直近5年では9.1~14.6%となっています。
一次試験の難易度はそれほど高くない
試験の合格率で見ると一次試験の合格率は高いときで50%近いこともあるので超難関というわけではありません。
「技術士は難易度が高い」と言われているのは二次試験の合格率の低さによるものです。
二次試験は筆記試験と呼ばれる論文、口頭試験と呼ばれる面接による試験です。
口頭試験の合格率は90%前後と高いため、論文の筆記試験の難易度が高いことがわかります。
受験する年度や受験部門によってもばらつきがあります。
詳しくはこちらのブログ記事で紹介していますので、もし受験を検討している人は自分の受験部門の合格率がどうなっているか見ておきましょう。
→ 技術士の合格率を一次・二次試験、部門別で分析【受験部門を確認しよう】
偏差値でどれくらい? とよく聞かれますが
「技術士の試験って難易度が高いっていうけど、偏差値でいうとどれくらい?」
とよく聞かれます。
これについてはすみませんが答えられません。
“技術士は偏差値○○” として他の国家資格とランキング形式にして公開しているWebサイトもありますが、推測であり目安と思います。
偏差値って受験生全員のテストの平均点中央値からの分布を元にして出す値です。
(そもそもの偏差値の話は長くなるのでここでは割愛させてもらいます。詳しく知りたい人はWikipedia先生お願いします)
テスト自体が全く異なる他の資格試験、受験生も全く違う資格を一緒に偏差値で比較はできません(どのように計算したのか不明です)。
そのようなランキングを見かけたら難易度の参考に留めておきましょう。
勉強時間で見る技術士の難易度
「大体どれくらい勉強すれば合格できるの?」
つまり勉強時間としては何時間くらいで合格できるのかについて考えてみます。
ちなみにわたしが技術士の受験勉強に費やした時間はトータル1000時間です。
こちらのブログ記事では、一次試験、二次試験(筆記論文、口頭試験別)にそれぞれ何時間勉強したかまとめています。
→【独学】技術士合格まで受験に費やした勉強時間は合計で何時間か?
わたしの場合は完全に独学(参考書は使いましたよ!)でしたので、通信教育などを使えばもっと効率よく最短で合格できる可能性もあります。
最近はWebでeラーニングできたり、スマホで通勤時間も勉強できたり、と言ったように “勉強の手段” も増えています。
うまく活用して時短しましょう。
もちろん個人の能力もあるので私よりも短い時間で合格できる人はたくさんいると思います笑。。
「どうすれば最短で合格できるか」についてはこちらで考えてみたので参考に。
→ 最短で技術士になるために必要な4つのアクション
技術士試験の難易度が高い理由について
定量的にわかる条件にて技術士の難易度についてみてきました。
ここからは「なぜ難易度が高いと言われているのか」について感情や印象の部分も含めて考えてみます。
受験勉強の期間が長い
まず「受験勉強の期間の長さ」が技術士の難易度を上げています。
技術士を受験しようと決めて勉強開始してから、一次試験→二次試験筆記→口頭試験とすべてストレート合格だったとしても2年程度の期間が必要となります。
この2年近くの期間において、勉強と仕事、家庭、趣味と両立がとても大変なのです。
無理をしても2年間は続かないので、勉強の習慣化や時間の使い方が非常に重要になってきます。
時間の使い方の対策はこちらの記事で紹介しています。
→ 社会人が勉強時間を平日でも2時間確保する方法3選【エンジニア必見】
時間の使い方に加えてモチベーションつまり “やる気” の維持も重要な課題です。
→【技術士受験勉強】モチベーション維持のための8つの方法
出題範囲が広い【大学の教科書の範囲くらい】
出題の範囲が広いため難易度が高いとも言われています。
これについては「大学の教科書の範囲くらい」と考えておけばイメージしやすいと思います。
(大学の教科書の中で特に難解な分野は出題されません、、言い方が主観的でスミマセン)
過去問を練習して出題された範囲から教科書で学習していけば、狙われている学習範囲の見当がつきます。
一次試験の勉強を大体1~2か月も勉強すれば範囲は把握できますので、過去問を分析して勉強範囲を見極めましょう。
→ 技術士一次試験の学習範囲と重点分野は過去問で狙いを定めよう
一次試験についてはこちらのブログ記事で必要な事をすべて網羅しています。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】
4年あるいは7年の実務経験が必要【受験資格のハードル】
一次試験については年齢、学歴、業務経歴等による制限が無く、誰でも受験できます。
一方で二次試験には制約があります。
二次試験の受験資格は「一次試験を合格してから4年の実務経験、或いは一次試験合格前の期間を含む今までの7年の実務経験を経ている場合、二次試験を受験することができる」となっています。
受験資格についてこちらに網羅してますので参考に。
→ 技術士資格試験の受験資格と必要な実務経験【思い立ったら即行動】
Jabee(ジャビー)プログラムを修了している人(特定の大学や学部)や他の国家資格を持っていると、一次試験が免除される場合もあります。
→ 技術士 一次試験が免除になる条件 総まとめ
二次試験の筆記論文試験が難しい【理系の人は文章が苦手】
「技術士は難易度が高い」と言われているのは二次試験の合格率の低さが10%前後であり、特に口頭試験よりも筆記論文の難易度の高さが理由であることを最初に説明しました。
一次試験に合格して実際に二次試験の論文練習に着手した時に実感できると思います。
「問題に対して要求される解答を織り交ぜながら制限時間内にストーリー展開を作って手書きで完成させる」
これができるようになるには特化した練習が必要です。
おすすめの練習方法はこちらの2つの練習方法です。
→ 技術士二次試験 筆記論文2つの練習方法【練習の目的を明確に】
二次試験については練習方法以外にもこちらのブログ記事で必要な事をすべて網羅しています。ぜひ参考に。
→ 技術士二次試験 筆記論文・口頭対策 総まとめ【独学者は必見】
独学だと不安な人は通信講座を効率的に使おう
二次試験のおすすめ通信講座についてこちらでブログ記事にまとめています。
→ 技術士二次試験おすすめ通信講座2つを比較【コスト重視か添削回数か】
二次試験の対策として、自分の書いた論文を第三者に見てもらい客観的な意見をもらう事によって効率よくレベルアップすることができます。
一方で通信講座は費用が高額なので、費用の安さを重視にするか、それとも添削回数を重視するかという視点で見ると判断しやすいです。
口頭試験はコミュニケーションや説明能力の確認がある
難易度の高い筆記論文試験を通過したあとに最後の関門として口頭試験があります。
この口頭試験においてはコミュニケーション能力や説明能力が確認されます。
技術士は専門分野のプロフェッショナルという立ち位置から、技術コンサルタント的な資質も要求されます。
口頭試験においてはその資質があるかどうか評価されます。
→ 口頭試験の対策は? 勉強方法は?【不合格になる理由はコレ】
積極的に情報を集めよう【”難しい理由”を対策して合格の可能性を上げよう】
技術士の難易度に関して、関係する情報とそれぞれの対策を紹介しました。
冒頭に説明したように「なんだか難しそう」という”モヤっとしたよくわからないモノ” を一つづつ確認しましょう。
全容が明らかになってくれば “何に注力すればいいのか” が何となくわかってきます。
勉強を始めながら並行して情報を集めて、その精度を高めていきましょう。
具体的な課題や目標に落とし込んでスケジュール通りに進めることで「案外イケるかも」となることも多いのです。
難易度の高い技術士もひとつ一つ着実に対応すれば合格の可能性を上げることができます。
毎年2000~3000人もの人たちが合格している事実にも目を向けましょう!!
諦めずに頑張りましょう!!
コメント