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技術士とはどんな資格か【エンジニアなら知っておこう】

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技術士
この記事は約12分で読めます。
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当ブログ記事では技術士とはどのような資格なのかについてトコトンまとめました。
このブログ記事を読めば技術士がどのような資格かわかります。

国家資格 技術士とはどんな資格なのか

日本という国に認められた実力を持つエンジニア

断言しましょう。

技術士とは日本におけるエンジニアにとって最高峰の資格です。

少なくとも私はそう思い、そして技術士はそのようにあるべきと思っています。

技術士の英語名は「Professional Engineer」といいます。

国家資格ですので、国の法律(技術士は技術士法という法律)に基づいて判定され、認められている資格です。

つまり技術士Professional Engineerを名乗ることは、対外的に

この人物は日本という国に認められた、実力を持ったエンジニアである

と世界に向けて名乗ることを意味します。

ちなみに技術士の資格を取得すると、名刺に「技術士(〇〇部門)」と記述することができます。

日本技術士会のホームページには下記のように記載されています。

技術士制度は産業に必要な技術者育成のためにできました。
19世紀以降、世界の産業の発展に技術者は大きく貢献してきました。日本でも産業の発展の要となる優秀な技術者を育成する必要がありました。
そして、企業等の不祥事が報道される昨今、高度な技術と高い技術者倫理を兼ね備えた技術士が求められています。今の時代こそ技術士は必要です。

日本技術士会 ホームページより抜粋

今の時代に、そしてこれからの時代に必要な日本のエンジニアを名乗るための国家資格なのです。

技術士は名称独占資格

技術士資格は国家資格ですので、医師、弁護士、看護師のように国の法律(技術士法という法律)に基づいて判定され、認められています。

一方で技術士資格は医師や看護士、弁護士のように業務を独占できる資格(業務独占資格)ではありません。

業務独占資格とはその資格を持っていないと業務ができないような資格を指します。

医者や看護師の免許がないと医療行為をしてはいけませんよね。

そのような資格は業務独占資格です。

つまり「技術士だけができる仕事」というものはありません。

名称独占資格というのは “その資格を名乗ることができる”ことを意味しています。

技術士は国家資格ですので、技術士資格を持った人はエンジニアとしての知識、経験、考え方、倫理観、適正について、

日本という国が一定レベルのエンジニアであると認めた人物である

と言えます。

この業務独占資格と名称独占資格の違いについては口頭試験にて聞かれることもあるので、二次試験を受験する人は必ず意味を理解して説明できるようにしておきましょう。

技術士資格の難易度は?

一般的に難しいと言われている技術士資格ですが、実際の難易度はどうなのでしょうか?

「なんだか難しそう」という”モヤっとしたよくわからないモノ” を一つづつ分析して具体的な数値で見える課題にして把握しましょう。

そうすれば何に注力すればいいのかがわかってきます。

難しい理由を明確にしてターゲットを合わせて具体的な課題に落とし込めればコッチのモノです。

対策を決めてスケジュール通りに進めることで「案外イケるかも」となることも多いのです。

こちらのブログ記事では技術士資格の難易度についていろいろな視点から分析しています。

技術士が難しいと言われる理由は二次試験の合格率の低さ

技術士が難しいと言われている理由は二次試験の合格率の低さによるものです。

特に筆記論文試験の合格率が低いことがわかります。

筆記試験を制する人が技術士になることができます。

実際の技術士の仕事はどのようなものか?

技術士の資格は「名称独占資格」と言って、業務を固定されるものではありません。

それでは一体どのような立場でどんな仕事をしているのでしょうか。

一般企業や研究機関に勤務する人が最も多い

一般的に技術士は企業に勤める企業内技術士が多いです。

これは資格取得を目指す人が在職中に勉強して受験→合格している人が多いからです。

企業や組織に属している技術士は、通常の組織内エンジニアとして業務を遂行している人がほとんどです。(建設部門や環境部門においては受注に対して有利になるメリットがあります)

技術士全体の8割弱が一般企業等(コンサルタント会社含む)の企業内技術士で、研究機関や公的機関に所属している人が1割程度、となっています。

残り1割弱が独立開業している人となっています。

独立開業している技術士

企業や組織に属していない技術士は自ら、技術士事務所や技術コンサルタント、設計事務所などの形式で開業、起業しています。

いきなり資格を取得して独立しているのではなく、企業や研究機関での実務経験や人脈をもとに開業している人が多いです。

開業技術士の具体的な仕事としては下記のような業務が挙げられます。

  1. 公共事業の事前調査・計画・設計監理
  2. 地方公共団体の業務監査のための技術調査・評価
  3. 裁判所、損保機関等の技術調査・鑑定
  4. 地方自治体が推進する中小企業向け技術相談等への協力
  5. 中小企業を中心とする企業に対する技術指導、技術調査・研究、技術評価等
  6. 大企業の先端技術に関する相談
  7. 開発途上国への技術指導
  8. 銀行の融資対象等の技術調査・評価

7.の海外での業務については、「APECエンジニア」と呼ばれる技術士が広く海外で活躍するための制度もあります。
APECエンジニアは有能な技術者が国境を越えて自由に活動できるようにするための制度として創設されています。

技術士の独立開業についてはこちらの記事にまとめてみました。
→ 独立開業した技術士はどのように仕事をしている?【どんな働き方?】

技術士に求められているのは「技術的な問題を発見、把握し、それを解決する」ことです。

つまり技術的に困っている、行き詰っている人や会社に対してコンサルティング業務ができる専門家ですので、自分の専門分野に関する知識、経験を広く世の中の困っている人の役に立てる仕事であると言えます。

技術士資格のメリットは? 転職に有利なのか? 

よく疑問に思う人が多いのがこの部分です。

技術士のメリットについてはこちらのブログ記事に書いています。

結論としては、

対外的な信頼性の獲得および自覚や自信の醸成による自己アピールにができることからメリットは大きいです。

技術士は全部で21部門

技術士は、産業経済、社会生活の科学技術に関する、ほぼ全ての分野をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。

こちらの表は技術士21部門の全部門の一覧です。

機械部門船舶・海洋部門航空・宇宙部門電気電子部門
化学部門繊維部門金属部門資源工学部門
建設部門上下水道部門衛生工学部門農業部門
森林部門水産部門経営工学部門情報工学部門
応用理学部門生物工学部門環境部門原子力・放射線部門
総合技術監理部門

平成30年3月末の時点で技術士登録者数の人数合計は約8万9千8百名です。

建設部門が最も多い

部門別の人数の比率は約45%が建設部門、次いで総合技術監理部門、上下水道部門、機械部門、電気電子部門の技術士の人数が比較的多いです。

これは事業受注に際して建設部門の技術士資格を持っていると優位性があることが影響しています。

受験を考えている人は自分がどの技術部門を受験するのが適切か、日常の業務の状況を踏まえて検討しましょう。

最も受験者数が多い建設部門について、こちらのブログ記事にさらに詳しくまとめてみました。
→ 技術士建設部門を徹底分析【合格率や試験内容、建築士との違いも】

受験部門が多くて自分がどの部門を選んだらいいのかわからない

技術部門は21部門ありますが、もしも自分がどの技術部門に属するのかわからない場合にどうやって部門を選んだらいいのかについてこちらのブログ記事にまとめました。
→【部門が選べない人へおすすめ】技術士 部門の選び方

自分がどの部門を受験するべきか迷ったらこの記事を見ながらシックリくる部門を選びましょう。

技術士試験の流れと受験資格

こちらの図は実際に技術士になるまでの流れについて書かれています。

技術士会ホームページより抜粋

最初の一次試験に合格すると「修習技術者」と呼ばれます。

二次試験は筆記試験と口頭試験があります。

口頭試験に合格し、合格証書が届いたら晴れて技術士として登録申請することができます。

技術士への最初の登竜門となる一次試験に臨むにあたって必要な事についてこちらのブログ記事にすべて網羅してまとめていますので参考にしてください。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】

技術士試験の受験資格

技術士試験受験資格についてはこちらのブログ記事で詳しく説明しています。
→ 技術士資格試験の受験資格と必要な実務経験【思い立ったら即行動】

一次試験の受験資格については年齢、学歴、業務経歴等による制限は特にありません。

よって学生でも在学中に受験することが可能です。

一次試験が免除されることもある

先ほどの図中左上☆部分にあります「指定された教育課程」という部分ですが、大学や高専などにおける教育課程の修了が一次試験合格と同等であるものとして認められている人が当てはまります。

一次試験が免除される条件についてはこちらのブログ記事にまとめましたので、受験勉強を開始する前に確認しておきましょう。
→ 技術士 一次試験が免除になる条件 総まとめ

二次試験の受験資格

一次試験を合格してから4年の実務経験、或いは一次試験合格前の期間を含む今までの7年の実務経験を経ている場合、二次試験を受験することができます。

「必要な実経験とはどのような経験なのか」といった疑問も含めて、技術士の受験資格についてこちらのブログ記事でさらに詳しくまとめていますので参考に。
→ 技術士資格試験の受験資格と必要な実務経験【思い立ったら即行動】

技術士補は技術士になるための準備資格

技術士補は将来的に技術士になることを前提として、指導技術士から技能を習得するために業務を補助するという役割です。

一次試験に合格すると修習技術者となり、この段階で日本技術士会に登録申請すると技術士補になることができます。

またJABEEという団体が認定している大学や高専における教育課程を修了している人も技術士補として登録が可能です。

ちなみに技術士法では技術士補は下記のように定められています。

「技術士となるのに必要な技能を修習するため、法第32条第2項の登録を受け、技術士補の名称を用いて、技術士の業務について技術士を補助する者」

〔技術士法第2条第2項〕

技術士補の登録者数は平成30年3月末現在にて約3万4千名です。

特に既に修習技術者やJABEE認定者の人はなるべく早く技術士になるべく頑張りましょう。
→ 技術士補とは通過点 修習技術者、JABEE認定者は技術士を目指そう

エンジニアとして生きていく! それなら欲しい技術士資格

長くなってしまいましたが最後に「技術士になる目的について明確にしておくこと」の重要性についてまとめます。

技術士を目指す動機としては下記のような気持ちをよく耳にします。

若手エンジニア
若手エンジニア

将来の転職に有利になりそうだから

理系新入社員
理系新入社員

仕事がツライ、、会社辞めたい

中堅エンジニア
中堅エンジニア

学び直しとして技術士資格でも取得しておくか

でも、これらの動機だと少し弱く、すべての試験合格まで一発合格でも2年弱の期間が必要となる長期間のモチベーションを維持することは難しいです。

転職するにあたっては技術士資格が無くても大丈夫ですからね。

すぐに転職、起業したいのであれば、最短でより良い転職、起業をするにあたってするべき事は受験勉強ではなく、転職活動、起業準備となるでしょう。

転職サイトに登録して、完成度の高いエントリーシートを作成する方が重要となります。

一方で、すぐに転職する、起業するかは別として、

アナタ
アナタ

「自分はこの先エンジニアとして生きていく」
「エンジニアとして一定の水準であることを自他ともに確実なものとしたい」
「エンジニアとして社内外で信用を得たい」
「エンジニアとして自信が欲しい、裏付けが欲しい」
「どこで働くにしてもプロのエンジニアになりたい」
 
→ だから技術士になりたい

ということであれば、自己のキャリア感も一貫しており、技術士資格を取得した後で転職するにしても転職活動は有利に運ぶはずです。

またスキルが伴うことによって技術士として開業することだって可能です。

それぐらい強い動機付け、熱量があれば、試験合格後(実際に転職、独立開業するかどうかは別として)、その先の長いエンジニア人生は現在よりも充実したものにできると思います。

アナタ
アナタ

技術士として独立開業したい

という人は、その大きな覚悟があれば技術士合格も実現できることでしょう。

そして上記いずれかに当てはまった人はすぐに”行動に移す”ことをおすすめします。

技術士への最初の登竜門となる一次試験に臨むにあたり、購入した方がよい参考書や教科書について下記の記事にまとめています。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】

早速ロケットスタートしましょう!!

以上、「技術士の資格はどのようなものか」についてまとめました。

こちらの記事で一次試験の対策について何から始めればいいのかまとめています。
受験してみようかな、と考えている人は是非参考にしてください。

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