キーワードに対して実際の技術士二次試験の筆記テストの論文解答例を公開するシリーズの第8弾です。
今回のキーワードは「ETA分析」です。
ちなみにETAとは英語でEvent Tree Analysisの略です。
今回の記述内容も実際に私が試験対策学習期間に作成したもので、数回の練習を重ねてブラッシュアップし、何度も読み返して頭に入れていたものです。
また下記のリンク記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、標準化以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。
技術士二次試験 解答例⑧ キーワードは【ETA分析】
今回は解答用紙1枚を想定しています。
仮に2枚、3枚の課題となる場合は、各項目で詳細を追加しながらマインドマップ上の関連キーワードを拾って追加し、文字数を調整しましょう。
4M5E分析、FTA分析が一緒に記載されているマインドマップもこちらの記事にて公開しているので、併せて参考にしてください。
マインドマップ中央の下段の「トラブル分析」の枠に記載されています。
マインドマップを見るとわかりますが、同じ枠内にある関連用語についても一緒に理解しておくと知識が体系として自分のモノとできると思います。
→ 技術士二次試験 筆記論文対策はマインドマップで脳内を整理する
実際に練習用の解答用紙にETA分析をテーマに記述したものがこちらです。
時間制限を掛けて急いでいるからというものの(言い訳ですが、、)相変わらず字が汚いですね。。
早く綺麗に字が書けるようになればいいのですが。皆さんはもう少し綺麗に書いた方が採点者の心象は良くなると思います。
今回は終了後に時計を見るのを忘れて厳密な時間がわかりませんでした。30分以内には入っていました。
写真の筆記答案にて下線の引き方、段落の開け方、ナンバリングなど、文章以外の配置やレイアウトも参考にしてみてください。
今回も図挿入していますが図を描く方法については下記を参照にして練習していきましょう。
→ 技術士二次試験 解答例④ テーマは「構造最適化」
今回の図はスッキリしており、1マスに1文字を書き込める内容であったことから、書きやすい図だと思います。
図の配置やレイアウトは何回か筆記論文を書く練習をしながら、図を描くタイミングで短時間に判断できるように練習しましょう。
それでは以下に解答例の記述を文字に起こしてみます。
下記の文字に起こしたものがいつも眺めていた清書版で、文言が丁寧&補足内容が追加されて文字数が増えた状態になっています。
写真の解答用紙は時間測定をしながら何も見ないで1枚論文として書き上げたもので、要求が「期待効果」を求めるものとして要求に合うように変更しています。
ETA分析の概要
ETA分析はイベント別に時系列に事象や対策を並べていき、発生経路や順序、確率を解析していくボトムアップ方式の不具合解析手法である。
ETA分析の実施方法
実施手順を以下に挙げる。
①分析対象となるevent(発生した事故事象)を列挙する
②それらを工程や因子発生する順番に並べていき、最終的に不具合事象発生に至るように逆ツリー状に配置する
③工程ごとの発生確率、各分岐点の分岐確率から最終の頂上事象の発生確率を分析する
④得られた確率値より、優先順位の高いものから対策の検討を行う
ETA分析活用のメリット、期待効果
①ツリー状の枝をたどることで不具合進展を順に追って把握することができ、各段階の対策が立てやすい
②単純な理論構造で視覚的な解釈が容易であり、他者への説明時に理解が得やすい
③複合的な要因の発生確率について分析、評価が可能
④要因を定量的に見れることから、客観的に判断しやすい
ETA分析のデメリット、留意点
①対応策の効果について成功・失敗の択一とするため、効果の程度を反映することができない
②不具合の進展を検討する手法であるため、全体のリスクを把握しにくい
おわりに
FTA分析のようなトップダウン方式の分析手法と合わせたり、4M5E分析のような多角的な視点による要因分析を行うことで、漏れの少ない検証を行うことができる。
今回の記事は以上です。
また下記のリンク記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、標準化以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。
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