エンジニアにとって本当に英語って必要?
そもそも仕事で英語を使わないから必要ないと思うんだけど、、、
今さら英語を勉強しても本当に意味あるのだろうか?
これから勉強して身に付ける程度のレベルで何かに生かせるのだろうか?
エンジニアそしてサラリーマンであるものの“英語の必要性”について疑問を持っている人のモヤモヤを晴らします。
必要?エンジニアにとって英語を勉強する意味
はたしてエンジニアにとって本当に英語は必要なのでしょうか?
早速ですが私の結論は、
これからもエンジニアとして生き残るには英語は必須、だから勉強は必要不可欠
という考えに至りまして、渋々ですが英語の勉強を始めました。
私の場合、英語学習を始めた直接のきっかけはズバリ「仕事」です。
正直なところ今までは、
「英語なんてこの先もたぶん使わないし」
「使わない言語の勉強しても意味ないよね、話さないと忘れるし」
「それなら技術士の勉強した方が自分のスキルにもなるしね」
と、言いながら全く英語の勉強はしていませんでした。
しかし、、下記の2点の理由によって実際に英語を勉強せざるを得なくなりました。
- 仕事で実際に英語を使う必要性が出てきた (←まったくの予想外!!)
- 会社でTOEIC受験が必須となり、点数が人事にて監視されるようになった
エンジニアにとって、さらに言うとサラリーマンにとって英語学習が必要となる理由として、この2つによって英語を勉強し始める人は多いと思います。
一方で”エンジニアにとって英語の必要性”について改めて考えてみると、それ以外にも多くの理由があります。
改めてこれらの理由を眺めていると、これからもエンジニアとして生き残るためには英語が必要となることが実感できます。
世間の認識は? アンケートの結果
私の主張はさておいて、世間一般の意識はどうなのでしょうか?
マイボイスコムというアンケートサイトにて公開されているアンケート結果がこちらです。
英語の必要性を感じる人は6割弱。
一方で自主的に「現在英語を学習している」は全体の約8%
つまり6割の人が「英語の勉強しないといけないよね」と考えているものの、実際に行動に移せているのは8%と非常に少ないことがわかります。
未来の英語不要論 勉強の必要なくなるの?
実はすがりたい、この「英語不要論」。
まずはこれから将来的に英語が不要になる可能性について考えてみます。
自動翻訳機の進化はどうか?
最近はAIを搭載した自動翻訳機がかなり進化を遂げています。
私も使ったことがあるこちらのポケトークですが、海外旅行や簡単なコミニュケーションに使うと非常に便利で楽しいです。
旅行ならこれで十分いけます。旅行の困りごとはほぼ正しく翻訳されます。
この自動翻訳機が近い将来にさらに進化して、耳にセットして同時通訳にて会話するように意志疎通できるようになる可能性はあるのでしょうか?
おそらくですが、旅行や簡単なコミニュケーションでは使用できると思いますが、仕事上のやり取りやニュアンスが完全に伝わるレベルには至らないと思います。
同音異義語は文脈から判断する必要がある
言語の発音には同音異義語があります。
雨と飴、体格と対角、吸引と休院などですね。
英語についても同じ発音で意味が違うものがありますよね。
rightには正しいと右、meetは会うでmeatは肉です。
これらは“文脈で判断される”ことが多く、まだAIでも正しい判断ができない部分です。
話す人が”似ている発音”をちゃんと話せているか、という問題
また似ている発音の言葉に対して“話す人間が正しく発音できているか”という問題もあります。
「あ~なんだか貧血だ」⇔「あ~金欠だ」
何だかご飯食べてないみたいでシチュエーションも近いです笑。
業務上の専門用語、略語、業界用語のような流動的な言葉
仕事上で使う特殊な言葉や略語は特に苦手な部分で、その分野に特化したAIを育てるような期間が必要になりますね。
こちらはAIへの言語の蓄積で対応できるかもしれません。
感情を乗せた言葉、言葉の強さなど
「もう少し真面目にやってくれませんか?」
これは日本語で言われたらもう完全に怒られてますよね。
一方でAIがそこまで気を利かせて、適した英語にしてくれると思えません。
同じ場所に居て空気を共有していれば”感じとれる”かもしれませんが、電話やメールではうまく伝わらない可能性が高いです。
以上、これらを考慮すると、
「AIの自動翻訳機によって英語の勉強が必要なくなる」
という状況が実現する将来は、10年後では難しいことでしょう。
20年後くらい?もっと先の未来になれば勉強も必要なくなるかもしれません。
まあ20年も待たずに、
素直にこれから1~2年間で英語を勉強した方が、よりスムーズな意思疎通ができます。
今後の自分のためのスキルアップにもなるでしょう。
仕事で実際に英語を使う必要性が出てくる
私が英語を勉強することになった理由ですが、仕事の担当がアジア中心から欧米圏へと変わってしまいました。
今のところ主にメールや会議がメインですが、かなり厳しい状況です。。
グーグル翻訳をフル活用しています。
(よって電話でやり取りはできないレベル、、)
メールはグーグル翻訳を使いながら書いていますが、かなり時間がかかっており業務効率が大幅ダウンとなっています。
会議では周囲の英語が話せる人にかなりサポートしてもらっている状況。
マズいです。
ですが「担当を変えてくれ」なんて言えるほど人事権は持っているはずがなく、そんなことを言っても自分の代わりなんていくらでも存在するのが会社です。
「英語できないけど、努力しながら対応します」
と言わざるを得ません。
これは私以外にも当てはまる or 当てはまる可能性のある人は多いと思います。
そもそも会社の中で入社時の所属部署のまま、サラリーマン人生を終える人の方が少ないのです。
もしかしたら転職する可能性だってありますよね。
今は英語を使わない状況かもしれませんが、長いサラリーマン人生における “とあるタイミング” で英語が必要となる可能性はかなり高いです。
自分の人生の選択肢を狭めてしまう、活躍の可能性を逃してしまうかもしれないのです。
会社でTOEIC受験が必須となるケースが増えている
毎年のTOEIC受験が必須となってしまいました。.。
目標点数の設定を行い、実際の点数が人事部にて管理されることに。
ということは勉強して点数UPしないと
「アナタ勉強していないね、自己啓発していないね、意欲ないのかね」
と見られてしまうことになります。
なかなかシビアな世の中になったものですね。
私は理系の大学出身なので友人もメーカー勤務が多いのですが、大学時代の友人に聞くと同じような会社が多いです。
という事は理系以外の業界職種、金融、広告、サービス、ウェブなどの会社についてはさらにTOEICや英会話の要求値は高いと推測できます。
そしてもしも転職活動する場合は聞かれる事、必須です。
情報量&新しい情報に圧倒的な差が発生する
エンジニアにとって情報量は非常に重要です。
何かわからないことにぶつかった時、文献や技術資料を調べますよね。
グーグル検索も活用することでしょう。
これら情報量は日本語に比べて英語の方が断然に多い事は体感的にもわかると思います。
ネット上の日本語の割合3~5%、対して英語は25~27%と言われています。
その情報量の差はナント5倍以上です。。
いかにたくさん集められるかという“情報の量”の面もそうですが、一方で“新しい情報”も英語の方が多い事から新規性をいち早く知る上でも英語は重要な手段となるのです。
さらに今後、紙ベースが電子データになる流れが加速するため、これからネット上の情報を英語で理解できることが今よりも重要となってくることでしょう。
そんなネット上における“英語ができないことによる情報格差”があったらエンジニアとして生き残るのはかなり厳しいです。
自分達の知らないところで英語圏の人たち(英語ができる人たち)は、より多くの情報にいち早く触れて調べながら日々の仕事、開発、エンジニアリング業務を進めているのです。
技術力が優れていても発揮する場が減っていく【経済衰退国 日本】
日本が少子高齢化であり労働人口が減っている国であることは周知の事実であり、経済面における長期間の低成長からもわかるように、国内経済が縮小していくことは明らかです。
それに対応するためには、海外に出ていくか海外の資本を国内に呼び込む(インバウンドも含む)しかありません。
もちろん国内企業はそれを理解していて、生き残りをかけて利益を海外に求める(海外から利益を呼び込む)活動を活発化させます。
企業としてより一層の利益、発展を考えるならば海外に比重を向けていくことは自然な成り行き
であると思います。
(国内で小さなパイを奪い合うよりも手っ取り早く利益が得やすいということ)
むろん大企業だけでなく一般企業にもこの流れは波及していきます。
コロナ肺炎によって実質の往来は一時的にかなり少なくなっていることっからグローバル化が停滞しているように見えるものの、今までとは違った形でグローバル化が進むはずです。
どんな会社もこのまま国内の小さな経済規模の中で生き残れるはずがないのですから。
日本国内だけに拘っていては個人が活躍できる舞台自体が減っていくのです。
会社がそのような状況ですので、個人の能力が優れていても海外で利益貢献できる、海外から利益を持ってこれるエンジニアやサラリーマンにならなければ、生き残りは難しいです。
やらない姿勢は会社や仕事における機会を逃す
英語だけの話ではなくなってしまう面もありますが、何かに対して、
「できないからやらない」
「興味が無いのでやりません」
と開き直ってシャットアウトしてしまうと、その選択肢は無くなってしまいます。
それは会社や仕事における新しい自分のチャンス、機会を逃すことに繋がってしまいます。
他により良い選択肢があればいいのですが、追い込まれているとそんなこと言ってられません。
「できないけどやってみます」
「知らないけど調べながらやってみます」
特にエンジニアはこの姿勢でいなければ、新しい発見や新しいものを作り出す姿勢から遠ざかってしまいます。
若手エンジニアにとってこの姿勢は特に重要であり、もちろん上司、先輩はその姿勢を見ています
そして新しいチャンスや発想は自分の気が付かなかったところから見つかることが多いのです。
ペラペラ? TOEIC800点? 必要ない→目的を明確化して目標を決めよう
私もそうですが、理系のサラリーマンエンジニアですので英語が得意ではありません。
だから「やらない」ではなくて、最低限どのレベルの英語力が必要かを見定めてそこを目標にすることが必要です。
間違っても
「オレはTOEIC800点以上でネイティブとペラペラに会話できるようになるんだ」
などと思わないでください。
英語を勉強する目的と目標についての考え方は、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
エンジニアは勉強することはたくさんありますし、もちろん日常業務や残業で時間もなく、英語より優先事項の高い学習案件はたくさんあります。
自分にとって英語が必要となる(可能性がある)目的を明確にすれば、目指す英語レベルの目標がわかります。
あくまで無理な目標を立てるのではなく、実現可能な最低限レベルの目標を立てましょう。
(達成したら新たに次のレベルに目標を立てればいいだけです)
エンジニアにとって英語は本当に必要なのか 【生き残るには必須です】
以上、つらつらと”英語の勉強が必要である理由”について書いてきました。
皆さん理由は様々と思いますが、きっとどれかに当てはまっているはずです。
エンジニアとして生き残るために英語の勉強、始めましょう。
追記
必要だ、有益だ、というのはもちろん肌で感じてますよね。
ただやる気、モチベーションがついてこないのです。。
どうすれば続けられるのか、、難しいテーマですね。
私はまずリクルートの「スタディサプリEnglish ビジネス英語コース」を始めました。
初回の体験レビューを書いていますがこれなら続けられそうです↓↓
「最初からそんなにお金はかけられないよ」という人はまずは中学英語のやり直し勉強から始めましょう。
サクサク進める感覚を身に付けて学習習慣が身に付けばコッチのものです。
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