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技術士二次試験 解答例②【3Dプリンタ】

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技術士二次試験の筆記テストの論文解答例を想定して公開するシリーズです。

今回は「3Dプリンタ」がキーワードとして出題されたと仮定して解答例について記述しています。

技術士二次試験 解答例②【3Dプリンタ】

部門は機械部門の機械設計を選択した想定です。

これは実際にわたしの試験対策学習期間に作成したもので、数回の練習を重ねてブラッシュアップし、何度も読み返して頭に入れたものです。

こちらの記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、 3Dプリンタ以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。

今回は解答用紙1枚を想定して収まるように書いていきます。

仮に2枚、3枚の課題となる場合は、各項目で詳細説明や関連キーワードを拾って追加し、文字数を調整しましょう。

実際に練習用の解答用紙に手書きしたものがこちらです。

3Dプリンタ

文字が汚いのは時間制限を掛けて書いたこと(言い訳ですが、、)もありますが、皆さんはもう少し綺麗に書いた方が心象は良くなると思います。

この文章を書くのに掛かった時間はちょうど27分でした(初回ではないですよ。何回か練習して27分です)。

下線の引き方、段落の開け方、ナンバリングなど、文章以外の配置やレイアウトも参考にしてください。

それでは以下に解答例の記述を文字に起こしてみます。

下記の文字に起こしたものがいつも眺めていた清書版で、文言が丁寧になっています。

写真の解答用紙は時間測定をしながらなにも見ないで1枚論文として書き上げたもので、過去問の要求が「導入の期待効果」を求めるものだったので要求に合うように変更しています。

補足)3Dプリンタの表記についてですが、技術士試験の筆記試験では「プリンター」ではなく「プリンタ」と表記しましょう。

他のカタカナ技術用語についても言えますが、基本的に語尾の「ー」は入れない表記が一般的です。

例)  NG:レーザー   → OK: レーザ
   NG:パラメーター  →  OK: パラメータ
    NG:シャッター   →  OK: シャッタ
NG:コンピューター  → OK: コンピュータ
   NG:モーター    →  OK: モータ  

よく間違えるのが多いのが「シミュレーション」という言葉です。

シュミレーションはNG、正しくはシミュレーションですので注意しましょう。

3Dプリンタについて概要

3Dプリンタは設計が完了したCADデータから層状のデータを作成し、その層状データ通りに樹脂や金属を積層させて立体形状を造形する装置である。主に3つの造形方法がある。

3Dプリンタの3つの工法

①インクジェット方式
 液状の樹脂をインクジェット方式で塗布し、そこにUVランプにて紫外線を照射して固着させる方法
②熱溶解積層方式(FDM方式)
 熱で溶解した樹脂を層状に積層させて造形する方法
③粉末固着方式
 粉末の樹脂や金属に接着剤を吹き付けたり、レーザーを照射させたりして固着させて造形する方法

3Dプリンタのメリット

 ①RPとして3D-CADデータから即座に試作品の製作が可能
  (RP:Rapid Prototypingの略)
 ②中空や肉抜き、立体層状など成型金型や切削加工で製作できない形状が製作できる

3Dプリンタのデメリット

 ①使用材料が限定される
 ②層状に積層するため、層と平行方向の荷重に弱い

おわりに

近年においては材料と造形技術が進化した結果、高品質で機能的な最終製品を製造できる段階に達している。また対象を3Dスキャナで形状データとして取り込み、自動的にその造形物の中身を中空にした状態で製作することもできる。今後、設計者は3Dプリンタの特徴や性能を把握し、製造方法の1つの選択肢として考えていく必要が生じてくると考えている。


以上、ここまでで1枚解答用紙の想定として書いています。

備考) 一部写真の解答と言い回しが違うところは、写真の場合、過去問の要求が「導入の期待効果」を求めるものだったので要求に合うように変更して書いているためです。

問題の要求にしっかりと答えて、採点者へアピールする

冒頭の写真の解答用紙においては、過去問の要求が「導入の期待効果」を求めるものだったので要求に合うように、3項の「3Dプリンタのメリット」の部分を変更しています。

今回のように問題の要求に沿った解答にして記述することは非常に重要です。

問題に「期待効果を述べよ」のように要求があった場合は必ず解答用紙にも同じ言葉で段落を作成します。

「要求の解答はココに書いてあります」という事をしっかりとアピールしましょう。

筆記試験の採点者は非常に多くの解答用紙を採点するため、解答の論文を読み込んで内容を汲み上げる余裕はありません。

ざっと流し読みしてキーワードや論点を探しながら加点、減点していく採点作業です。

しっかりと解答部分を採点者に見つけてもらうために問題文の要求が「ここに書いてありますよ」とアピールすることが非常に重要です。

問題文の要求を繰り返して解答に書くようにして、解答ポイントが読み手にわかりやすくなるようにしておきましょう。

「期待効果」についても下記に文字に起こして記載しておきます。

補足)3Dプリンタ導入の期待効果

①設計後すぐに立体造形が可能である
 金型を作る前に製品形状を確認することができる。また後工程の生産設備設計や作業の検討にも使える。
②中空や立体層状など今までに無い形状が実現できる
③金属不要の最終製品ができる
 小ロットであれば金型が無くても、ものづくりができる。そのため小資本でのものづくりが可能となる。


今回の記事は以上です。

こちらの記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、 3Dプリンタ以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。

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