技術士二次試験の筆記テストの論文解答例を想定して公開するシリーズです。
今回は「 コンカレントエンジニアリング 」をキーワードとして出題されたと仮定して解答例について記述しています。
技術士二次試験 解答例③ キーワードは【コンカレントエンジニアリング】
部門は機械部門の機械設計を選択した想定です。
これは実際にわたしの試験対策学習期間に作成したもので、数回の練習を重ねてブラッシュアップし、何度も読み返して頭に入れたものです。
こちらの記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、コンカレントエンジニアリング以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。
今回は解答用紙1枚を想定して収まるように書いていきます。
仮に2枚、3枚の課題となる場合は、各項目で詳細説明や関連キーワードを拾って追加し、文字数を調整しましょう。
コンカレントエンジニアリングが記載されているマインドマップをこちらの記事にて公開しているので参考に。
→ 技術士二次試験 筆記論文対策はマインドマップで脳内を整理する
実際に練習用の解答用紙に記入したものがこちらです。
文字が汚いのは時間制限を掛けて書いたこと(言い訳ですが、、)もありますが、皆さんはもう少し綺麗に書いた方が心象は良くなると思います。
この文章を書くのに掛かった時間は38分でした。
1枚論文の場合、目標30分以内に書き上げないと厳しい闘いになるので8分オーバーですね。
赤ペンは記述後に自分で記入したもので、あとから眺めた時に間違えた部分や注意点に気が付きやすいようにしています。
下線の引き方、段落の開け方、ナンバリングなど、文章以外の配置やレイアウトも参考にしてみてください。
図はもう少し大きく書きたかった(あと1行使いたかった)。
しかしプラス1行していたら本文が入り切っていないのでこれで限界ともいえます。
ここで一つ筆記試験で使える重要なテクニックの紹介です。
「コンカレントエンジニアリング」という単語ですが14文字と長いですよね?
毎回このように長い単語を書いていると手も疲れますし、何より解答スペース文字数を無駄に消費してしまい非常に不利になってしまいます。
このような場合は初回の単語記載時に(以下「略語」)と記載して、その後は略語にて記載を進めるテクニックを使いましょう。
「コンカレントエンジニアリング」の場合は下記のように記述します。
コンカレントエンジニアリング(以下CE)
このテクニックを使った場合、かなり有利に記述を進めることができるので覚えておきましょう。
それでは以下に解答例の記述を文字に起こしてみます。
下記の文字に起こしたものがいつも眺めていた清書版で、文言が丁寧になっています。
コンカレントエンジニアリングのキーワードは長いので、実際の論文においては「以下CE」と表記して省略してください(写真の論文の書き方を参照ください)。
写真の解答用紙は時間測定をしながら何も見ないで1枚論文として書き上げたもので、過去問の要求が「導入の期待効果」を求めるものだったので要求に合うように変更しています。
コンカレントエンジニアリングの概要
経済の成熟した日本における製品開発は、多様な顧客ニーズに応えるため「高付加価値かつスピーディ」であることが求められている。コンカレントエンジニアリングは従来の直列的な開発活動を並行させてこれを実現させる手法である。
コンカレントエンジニアリングの実施方法
以下①~④の作業を図のタイミングにて行う。
①QFDによる顧客ニーズと的確な重要管理項目の把握
②FMEAによる不具合の事前洗い出しと未然防止対策検討
③CAEシミュレーションによる設計信頼性の向上
④RPによる試作、生産検討
(RP:Rapid Prototypingの略)
(論文の写真から抜粋なのでちょっと見づらくてゴメンナサイ、、、)
コンカレントエンジニアリングの期待効果
①並行作業によりトータル開発期間の短縮化
②関係者間による情報把握によってトラブルの未然防止対策ができる。
コンカレントエンジニアリングの留意点
関係者が並行して作業を進めるため、情報の一元管理が重要となる。下記2つの解決策がある。
留意点に対する解決策
①関係者による定期的なデザインレビューの実施
②PDMシステム導入による製品情報の一元管理
以上、今回は1枚解答用紙の想定として書いています。
こちらの記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、コンカレントエンジニアリング以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。
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