当ブログ記事では技術士一次試験が免除になる条件について網羅してまとめています。
技術士 一次試験が免除になる条件 総まとめ
技術士 一次試験が免除になることがあるの?
どんな人が一次試験免除の対象なの?
当ブログ記事ではそのような疑問に答えます。
先に結論から話してしまいますと、
指定の学校を卒業していたり、資格を持っていたり、など一定条件を満たすことで技術士一次試験の全部、或いは一部が免除となる場合があります。
免除の各条件は下記のように分類されます。
- 一次試験が免除となる大学/高専を卒業している
- 一次試験が免除となる資格を持っている
- 既に二次試験に合格したことがある
一つづつ詳しくみていきましょう。
一次試験が免除となるJABEE認定の大学/高専を卒業している
文部科学大臣が指定した大学、その他の教育機関における教育課程の修了者は一次試験を免除されます。
この修了者は「修習技術者」と呼ばれています。
「修習技術者」には、「第一次試験合格者」と「認定された教育課程の修了者」が該当し、技術士第二次試験受験に必要な経験を積めば、技術士第二次試験を受験することができます。
自分の卒業した学校がこの「指定された教育課程」に当てはまるかどうか、下記の文部科学省のページ内にPDFリンクがあり、そこに免除対象となる大学や高専の一覧があるので確認してみてください。
特に大学は、大学名がリストにあっても対象となる学部と異なる場合、免除対象ではありませんので自分の学部まで記載があるか確認してください。
→ 文部科学省のWebサイトへ
ちなみに現時点において「修習技術者」となる条件を満たしている人は、登録すれば技術士補になることができます。
技術士補という資格は「将来的に技術士を目指していて現在は技術士の補佐的な役割を担っている」という資格です。
7年の実務経験があるor 一次試験合格から4年が経過している、いずれかの場合はすぐに二次試験を受験できるので技術士補にならなくても大丈夫です。
私の場合は一次試験の受験時にすでに7年以上の実務経験があったので技術士補には登録しなかったです。
技術士補の登録を検討する人は上記の図を見ながら二次試験の計画を立てると同時に、登録料(技術士補として登録するのに費用がかかります)についても考えて決めましょう。
技術士補については日本技術士会のWebサイトに下記の記述がありますので参考にしてください。
技術士法第三十一条の二第二項には
引用 日本技術士会 Webサイトより
「第一次試験の合格と同等であるものとして文部科学大臣が指定したものを修了した者は、第四条第二項の規定にかかわらず、技術士補となる資格を有する。」
と規定されています。
この「修了した者」とは、「認定された教育課程の修了者(JABEEの認定プログラム修了者のうち文部科学大臣が告示した教育課程の修了者)」を指します。
JABEE認定については、もしも実際に自分が対象で一次試験が免除となった場合には、二次試験における口頭試験でそのことについて聞かれる可能性が高いです。
自分はJABEE認定対象の学校を卒業しているから、技術士一次試験が免除だ。
ラッキー!
という部分はさておき、JABEE認定とはどのような考えに基づいて定められて、その意義は何なのか事前に把握しておき、口頭試験にて聞かれた際に「JABEE認定とは~」と滞りなくに答えられるようにしておきましょう。
→ JABEEの公式Webサイトへ
JABEE認定の対象者なら技術士二次試験に挑戦して技術士になろう
上記の確認で自分がJABEE認定の対象者であったならば、技術士二次試験に挑戦して技術士になることを強くおすすめします。
一次試験が免除されれば時間的にも精神的にも非常に大きなアドバンテージとなります。
二次試験の対応だけで技術士資格が取得できるなら、費用や時間対効果を考慮しても将来のために技術士資格を取得しておいた方がお得です。
こちらの記事にも書いていますのでぜひ前向きに検討しましょう。
→ 技術士補とは通過点 修習技術者、JABEE認定者は技術士を目指そう
一次試験が免除となる資格を持っている
難易度が高く、また技術士資格と関連性が強い下記の国家資格について、技術士一次試験の一部が免除されます。
情報処理技術関連の資格について
情報処理技術関連の資格において、以下に当てはまる人は専門科目(情報工学部門)の免除対象となります。
- 情報処理技術者試験の高度試験合格者
- 情報処理安全確保支援士合格者
高度試験の種類については下記となっています。
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
中小企業診断士の資格について
中小企業診断士の資格において、以下に当てはまる人は専門科目(経営工学部門)の免除対象となります。
- 中小企業診断士に登録している
- 養成課程又は登録養成課程を修了しており、当該修了日から3年以内
- 中小企業診断士第2次試験に合格しており、当該合格日から3年以内
平成14年度以前に技術士二次試験に合格している
平成14年度以前に、第一次試験の合格を経ずに第二次試験に合格している方は、試験科目の一部が免除できます。
- 第二次試験で合格した技術部門と同一の技術部門で受験する場合
→基礎科目と専門科目が免除できます - 第二次試験で合格した技術部門と別の技術部門で受験する場合
→基礎科目が免除できます
【番外】既に1部門の技術士資格を持っている
2部門目の受験者で既に以前に一次試験合格している人は、再度一次試験を受験する必要はありません。
自分が免除かどうか確認した →すぐに次のステップへ行動しよう
このように一次試験が免除されるのはいくつかのパターンに分かれますが、自分が一次試験の免除対象かどうか確認することができたでしょうか。
どちらにしても、さっそく一次試験 or 二次試験のアクション=勉強を始めましょう。
一次試験が必要な人 →すぐに学習スタートすべし!
残念ながら自分が一次試験の免除対象に当てはまらなかったアナタ、
ガッカリしている暇はありません。
すぐに “次の行動に移る” ことをおすすめします。
当たり前ですがアナタが一次試験免除かどうか調べている時間も、”迷いのない受験生” は既に勉強を開始しています。
一次試験についてはこちらのブログ記事で必要な事をすべて網羅しています。
ぜひ参考にアクション開始してください。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】
受験部門の選択に迷っている人もいるかもしれませんが、基礎・適性科目は全部門共通です。
参考書や通信教育が到着する間、勉強しながらでも部門の選択は間に合うので、他の受験生に遅れをとらないように先に基礎・適性科目の学習をスタートさせましょう。
こちらのブログ記事でおすすめの参考書を紹介しています。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】
「参考書だけでは不安」という人にはこちらで通信教育の紹介をしていますので、通信教育で学習ペースを掴みましょう。
→ 技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】
まずは基礎科目・適性科目の学習から始めましょう。
二次試験からスタートできる人 →すぐに学習スタートすべし!
「ラッキー! 一次試験受けなくてもいい!得した!」
と言ってのんびりしているヒマはありません。
(でも実質500時間くらいは得したかもしれないので喜んでもいいです)
せっかく得した時間は無駄にできません!
ロケットスタートしましょう!!
二次試験についてはこちらのブログ記事で必要な事をすべて網羅しています。
ぜひ参考にしてください。
→ 技術士二次試験 筆記論文・口頭対策 総まとめ【独学者は必見】
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