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技術士のコンピテンシー【他受験生と差がつきやすい項目は?】

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技術士
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当ブログ記事は技術士のコンピテンシーについて説明しています。
一次試験、二次試験の筆記論文、口頭試験において他受験生と差がつきやすい項目はどこか着目しています。

技術士に求められるコンピテンシー

コンピテンシーとは「資質能力」という意味です。

資質だけでも能力だけでもありません(両方が必要です)。

具体的には技術士に求められるコンピテンシー(資質能力)として、文部科学省の科学技術・学術審議会 技術士分科会で以下の8つの項目が挙げられています。

文部科学省Webサイトで正式に発表されていますので確認しておきましょう。

当ブログ記事でも以降の記事内容を読みながら見れるように下記に引用しておきます。

専門的学識

・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な、技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。

文部科学省Webサイトより

問題解決

・業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること。
・複合的な問題に関して、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。

文部科学省Webサイトより

マネジメント

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

文部科学省Webサイトより

評価

・業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。

文部科学省Webサイトより

コミュニケーション

・業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

文部科学省Webサイトより

リーダーシップ

・業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

文部科学省Webサイトより

技術者倫理

・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
・業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

文部科学省Webサイトより

文言の暗記は必要なし コンピテンシーの項目を把握しておこう

前述のコンピテンシーの文言を暗記する必要はありません。

ひと通り読んで理解しておきましょう。

8つのコンピテンシー項目については “技術士に必要な資質能力” ですので把握しておきましょう。

技術士倫理に関するブログ記事を下記リンク先にまとめてみました。
倫理に関する対策学習はこちらのページをブックマークしておけば時短できます。
→ 技術士倫理の総まとめ【一次・二次・口頭試験の重要ポイントも】

各試験で他受験生と差がつきやすいコンピテンシー項目を押さえておこう

技術士の一次試験、二次試験(筆記論文と口頭)において「8項目の資質能力を技術士として備えているか」という視点で確認されます。

技術士の3種類の試験はそれぞれ試験方式や見られるポイント、難易度が違います。

当ブログ記事ではさらに「どの試験において、どのコンピテンシー項目が重視して見られるか」という視点で考えてみました。

もちろん8項目すべて重要であり、技術士であれば備えていなければならないコンピテンシーです。

一方で「どのタイミングで、どのコンピテンシーが重点的に見られているか」について、事前に把握して準備しないと他の受験生と差がつきやすいので注意が必要です。

戦略的に勉強して効率的に望みましょう。

一次試験についてはこちらのブログ記事で必要な事をすべて網羅しています。
ぜひ参考にしてください。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】

一次試験は3義務2責務と基本的な技術者倫理の理解

一次試験は選択式の回答形式です。

そのため一次試験においてはアナタ自身の思いや個別の認識、経験などについて問われることはありません。

一次試験においては基本的な技術者倫理について理解しているか、という部分が重要です。

一次試験の出題された技術者倫理に関する過去問をみると、考え方や方向性(重要とするところ)を理解していれば、丸暗記していなくても正解できる問題が多いです。

問題文をよく読んで選択肢を当てはめながら、不自然な選択肢を消去法で消していけば正解の可能性がかなり大きくなるはずです。

一次試験においては特に技術者倫理の内容や考え方について把握しておきましょう。

また3義務2責務は必須です。

倫理綱領と関連づけながら技術者倫理の考え方や方向性について理解しておきましょう。

3義務2責務については、こちらのブログ記事で考え方を詳しく説明しています。
意味を理解することによって自分のルールとして覚えましょう。
→ 技術士 3義務2責務について【覚え方のコツ】

技術士の倫理綱領についてはこちらのブログ記事で紹介しています。
→ 技術士倫理綱領は3義務2責務と一緒に関連させて理解しよう

二次試験で他受験生と差がつきやすいコンピテンシー項目は?

二次試験は筆記論文および口頭試験において、さらに詳しく「アナタ自身の思いや個別の認識、経験」について問われることになります。

まずは筆記論文試験にて重視されるコンピテンシーについて考えてみます。

二次試験についてはこちらのブログ記事で必要な事をすべて網羅しています。
→ 技術士二次試験 筆記論文・口頭対策 総まとめ【独学者は必見】

二次試験のおすすめ通信講座の2つの講座について比較しています。
→ 技術士二次試験おすすめ通信講座2つを比較

筆記論文試験では専門的学識、問題解決、評価がポイント

技術論文の課題で専門学識、問題解決、評価のコンピテンシーについて問われることはわかりやすいと思います。

専門学識と言ってもアナタ固有の専門知識ではなく、技術一般としての専門学識という意味です。

決して筆記論文で「突飛な専門知識やアイデアを発揮しよう」という意味ではないので注意しましょう。

専門学識と問題解決のコンピテンシーを持っていれば、出題されたテーマに対して “いくつかの可能性の高い問題解決方法”が提案できるはずです。

「いくつかの」がポイントです。
過去問見れば「いくつかの解決策を挙げよ」「いくつかの課題を抽出せよ」という表現がよく出てきます。

専門学識と問題解決のコンピテンシーがあれば、多面的に複数の案を挙げることができます。

そして評価のコンピテンシーを持っていれば、自分が提案した解決方法を客観的に評価できるはずです。

過去問を見れば「提案した解決方法によって新たに発生する懸念点について述べよ」という質問は鉄板であることがわかります。

ピンと来ない人は過去問を見てみましょう。

技術者倫理と3義務2責務をベースに論旨展開ができているか

過去問を読んでいると「この問題は技術者倫理を問われているな」とわかりやすく感じる問題があります。

問題文に倫理、環境、安全、社会持続性など関連キーワードがあるので、過去問に慣れてくるとピンときます。

こうした問題で主に問われるのは「アナタの考えのベースに技術者倫理があるか」という部分です。

何をテーマや回答として選ぶかも大事ですが「技術者倫理がベースにあって、その上で論理の通った解決策の説明ができているか」といった部分が重要視されます。

例えば「環境や安全が大事」という事は誰でもわかっていると思いますが、”自分がそれを理解している” ということを採点者にわかってもらう必要があります。

自分で書いた倫理に関する問題の回答論文を、そのような視点で客観的に読み返してみましょう。

もちろん第三者に読んでもらうのも効果的です。
(読んでもらう人にこのような知見があると良いです)

口頭試験で他受験生と差がつきやすいコンピテンシー項目は?

最後の関門である口頭試験で見られるコンピテンシーについて考えてみます。

二次試験の実施大綱には口頭試験の配点が日本技術士会のWebサイトで下記のように発表されています。

Ⅰ 技術士としての実務能力
  1.コミュニケーション、リーダーシップ30点満点
  2.評価、マネジメント30点満点
Ⅱ 技術士としての適格性
  3.技術者倫理20点満点
  4.継続研さん20点満点

このコンピテンシーに従って採点されることを理解しておきましょう。

コミュニケーションは口頭試験の受け答えでわかりやすい

口頭試験は面接ですのでコミュニケーションのコンピテンシーがあるかどうかはわかりやすいですね。

言われなくてもわかると思います。

ただしここで問われるコミュニケーションとは “技術士としてのコミュニケーション能力資質”であることを再確認しておきましょう。

面接試験官はおそらく専門家ですが、アナタの業務分野においてはアナタの方が詳しい(局所的で深い)はずです。

そのマニアックな内容を相手にわかりやすく説明できるか、については必ず見られていると思ってください。

この部分は準備できるので、想定問答集を作って数人に聞いてもらいましょう。

こちらのブログ記事でも書いていますが、
「ちょっと何を言っているかわからない」
という状況になってしまったら、合格の可能性が低くなってしまいます。
→ 口頭試験の対策は? 勉強方法は?【不合格になる理由はコレ】

ゆっくりでいいので、わかりやすく、相手のリアクションを確認しながら的確に説明する必要があります。

「難しい事を簡単に、わかり易く説明する」って実は能力が無いと難しいのです。

技術士としてのコミュニケーションのコンピテンシーが見られていることを念頭に置きましょう。

技術士が持つべき客観的な視点で評価ができるか

筆記論文でも評価のコンピテンシーについて説明しましたが、口頭試験においても重視されます。

業務経歴の内容を掘り下げた話題で、不具合や困りごとに対して、
「考えられる対策は何だと思いますか?」
「あなたがその時に実施した対策はどのようなものですか?」
といった質問に回答した上で、さらにもう一段階深く突っ込まれる可能性が高いです。

「その対策をしたときに新たに発生した不具合や懸念事項をどう思いますか?」
「あなたが実施したその対策を行う上で注意したことは何ですか?」
「以降の業務に活かせたと思うことについて教えてください」

といったような具合です。

筆記論文にも同じような質問がなされている(対策を述べよ→その対策による新たな不具合を述べよの流れ)ので理解できると思います。

自分の考えた、実施した対策に対して、それが新たな不具合を起こす可能性やマイナス側の側面、或いは次の業務に活かせる点について理解できているか、という評価視点です。

“客観的に評価できるコンピテンシー” の有無を見られていることを覚えておきましょう。

技術者倫理について「自分の考え」を持っているか

口頭試験においても技術者倫理のコンピテンシーは重要です。

ただの丸暗記ではなく「自分の考えを持っているか」を確認するための質問を受けるはずです。

何か事例を挙げられて「これについてアナタはどう思いますか?」と聞かれたり、「あなたが気になっている最近の事例を挙げて技術者倫理の面からどう思いましたか?」と聞かれる場合があります。

技術者倫理について、コンピテンシーの文章を暗記しているかの確認ではなく、”自分の考え” としてどう思い、その思いを相手にどのように語るかというレベル感で見られていることを認識しておきましょう。

上位の視点 リーダーシップやマネジメント視点があるか

リーダーシップやマネジメントのコンピテンシーの有無について確認されるはずです。

リーダーシップやマネジメントの視点はプレイヤー視点に対して一つ上位の視点です。

つまり “エンジニアリングをマネジメントする視点” を持っているかが重要です。

マネジメントと言っても「管理職をやったことがあるか」という意味ではありません。

品質、コスト、納期、その他さまざまな要求事項や管理項目、計画、方針について、管理しながら推進させていくことができているか、という事です。

対応の優先順位を決めるには客観的な視点として “評価のコンピテンシー” も重要です。

それらを他人任せにせず自らのリーダーシップでマネジメントできている(自分主導のもとで管理できている)、また失敗からその重要性を学んで実行している、といったような説明ができればいいと思います。


以上、技術士のコンピテンシーについて、および一次試験・二次試験の筆記論文・口頭試験において他受験生と差がつきやすいコンピテンシー項目はどこか、について着目して考えてみました。

「試験にてどんな事を見られているか」について考えて勉強・対策した方が効率的です。

技術士倫理に関するブログ記事を下記リンク先にまとめてみました。
倫理に関する対策学習はこちらのページをブックマークしておけば時短できます。
→ 技術士倫理の総まとめ【一次・二次・口頭試験の重要ポイントも】

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