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技術士二次試験 解答例⑤ キーワードは【FMEA】

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技術士
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キーワードに対して実際の技術士二次試験の筆記テストの論文解答例を公開するシリーズの第5弾です。

今回のキーワードは「FMEA」。

このFMEAも実際に機械部門の過去問で出題されていますね。

ちなみにFMEAとは英語でFailure Mode Effect Analysisの略です。

今回の記述内容も実際に私が試験対策学習期間に作成したもので、数回の練習を重ねてブラッシュアップし、何度も読み返して頭に入れていたものです。

また下記のリンク記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。

学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、標準化以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。

技術士二次試験 解答例⑤ キーワードは【FMEA】

今回は解答用紙1枚を想定しています。

仮に2枚、3枚の課題となる場合は、各項目で詳細を追加しながらマインドマップ上の関連キーワードを拾って追加し、文字数を調整しましょう。

「FMEA」が記載されているマインドマップもこちらの記事にて公開しているので、併せて参考にしてください。

マインドマップ左下の「コンカレントエンジニアリング」の枠に記載されています。

マインドマップを見るとわかりますが、同じ枠内にあるDRBFMや3Dプリンタ,CAE,PDMなどについても一緒に理解しておくと知識が体系として自分のモノとできると思います。
→ 技術士二次試験 筆記論文対策はマインドマップで脳内を整理する

実際に練習用の解答用紙にFMEAをテーマに記述したものがこちらです。

FMEA

時間測定しているからというものの(言い訳ですが、、)相変わらず字が汚いですね。。
皆さんはもう少し綺麗に書いた方が採点者の心象は良くなると思います。

この文章を書くのに掛かった時間は25分でした。

1枚論文の目標が30分以内と考えると、今回は残り5分間で誤字脱字、内容確認などが可能な時間ですね。

赤ペンは記述後に自分で記入したもので、漢字の間違いが1箇所ありました。普段から自分もそうなのですが「文字を書く」習慣が減っており、パソコンの文字変換に頼っているからか、漢字については弱くなっている人が多いのではないでしょうか。

漢字の誤字は筆記練習の際に間違えたものを記録しておき、別途、誤字脱字シートや注意単語(シミュレーション、コンピュータetc)シートにまとめて眺められるようにしておくのがお薦めです。

写真の筆記答案にて下線の引き方、段落の開け方、ナンバリングなど、文章以外の配置やレイアウトも参考にしてみてください。

前回の筆記試験で図を描く方法について紹介しました。
→ 技術士二次試験 解答例④ テーマは「構造最適化」

今回の図の配置は右側半分くらいを使っています。

これはちょうど箇条書きしたい左側の文章に短文が多かったことから、この方がスペース効率がいいため、このような配置にしています。

このあたりは何回か筆記論文を書く練習をしながら、図を描くタイミングで短時間に判断できるように練習しましょう。

それでは以下に解答例の記述を文字に起こしてみます。

下記の文字に起こしたものがいつも眺めていた清書版で、文言が丁寧&補足内容が追加されて文字数が増えた状態になっています。

今回はPDCAも絡めて説明しています。

写真の解答用紙は時間測定をしながら何も見ないで1枚論文として書き上げたもので、要求が「留意点」を求めるものとして要求に合うように変更しています。

「4.おわりに」の内容も書いてますが、少し解答欄に余裕が出てしまったので3行使ってちょうど収まるように調整しています。

FMEAの概要

FMEAは設計や工程、設備、作業等に関して、事前に不具合モードを予測し、それぞれの原因を解析、評価することでトラブル発生を未然防止するためのボトムアップの分析手法である。FMEAでは、設計FMEA、工程FMEA、作業FMEA、設備FMEAなど個々の業務に応じたものがある。

FMEAの具体的な実施方法

以下に手順について挙げる。
①解析対象において起こりうる不具合モードを抽出し列挙する
②各不具合モードを引き起こすと考えられる要因を列挙する
③各不具合モードについて発生インパクト、発生可能性、発見難易度の指標別に評価する
④③から致命度について算出し、対応の優先順位を決め、対策を検討する
⑤各不具合モードに対するアクションについて、その内容、担当部署、実施期限などを決める(P:計画)
⑥アクションを実施し、致命度の再評価を行う(D:実行、C:チェック)
⑦各不具合モードの致命度が許容できるレベルにまで低くなっていることを確認する。達成できていない場合は再度⑤から繰り返す(A:改善)。

FMEAの留意点と対策

留意点として、FMEAは事前の想定が最初の作業となるが、考えの及ばない「想定漏れ」が最も注意すべき点である。潜在的な故障や不具合、意図しない操作に起因したトラブルの原因を予測することは難しいためであることが挙げられる。

この対策としては過去のトラブルや類似案件をうまく取り入れて分析の精度を上げることが重要である。また複数人でのブレインストーミングも多角的な発想が得られるので効果的である。

おわりに

特に不具合というものは「想定されなかった事」から発生する。よって事前の洗い出し時点でいかに多角的に不具合を想定できるか、が非常に重要である。


今回の記事は以上です。

また下記のリンク記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。

学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、標準化以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。

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