キーワードに対して実際の技術士二次試験の筆記テストの論文解答例を公開するシリーズの第9弾です。
今回のキーワードはQFDです。
QFDとは英語でQuality Function Deploymentの略で、設計段階にて
「どの要素が品質に大きな影響があるか」
を把握するための検証方法です。
今回の記述内容も実際に私が試験対策学習期間に作成したもので、数回の練習を重ねてブラッシュアップし、何度も読み返して頭に入れていたものです。
また下記のリンク記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、標準化以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。
技術士二次試験 解答例⑨ キーワードは【QFD】
今回は解答用紙1枚を想定しています。
仮に2枚、3枚の課題となる場合は、各項目で詳細を追加しながらマインドマップ上の関連キーワードを拾って追加し、文字数を調整しましょう。
記載されているマインドマップもこちらの記事にて公開しているので、併せて参考にしてください。
マインドマップ左上段の「開発テーマ検証」の枠に記載されています。
マインドマップを見るとわかりますが、同じ枠内にある関連用語についても一緒に理解しておくと知識が体系として自分のモノとできると思います。
→ 技術士二次試験 筆記論文対策はマインドマップで脳内を整理する
実際に練習用の解答用紙にQFDをテーマに記述した論文がこちらです。
時間制限を掛けて急いでいるからというものの(言い訳ですが、、)相変わらず字が汚いですね。。
早く綺麗に字が書けるようになればいいのですが。皆さんはもう少し綺麗に書いた方が採点者の心象は良くなると思います。
今回は終了後に時計を見るのを忘れて厳密な時間がわかりませんでした。
30分以内には入っていました。
写真の筆記答案にて下線の引き方、段落の開け方、ナンバリングなど、文章以外の配置やレイアウトも参考にしてください。
今回は表を挿入していますが図表を描く方法については下記を参照にして練習していきましょう。
→ 技術士二次試験 解答例④ テーマは「構造最適化」
今回のレイアウトは右側に表、左側に箇条書きとしてバランスを取っています。先に表を書けば左側の文字を書きやすいですね。
図表の配置やレイアウトは何回か筆記論文を書く練習をしながら、図表を描くタイミングで短時間に判断できるように練習しましょう。
それでは以下に解答例の記述を文字に起こしてみます。
下記の文字に起こしたものがいつも眺めていた清書版で、文言が丁寧&補足内容が追加されて文字数が増えた状態になっています。
写真の解答用紙は時間測定をしながら何も見ないで1枚論文として書き上げたもので、要求が「期待効果」を求めるものとして要求に合うように変更しています。
また今回は「おわりに」の項を入れて結びとしています。
QFDの概要説明
製品開発において、顧客満足度が高い製品を製造するには、設計段階から顧客ニーズと生産性を考慮する必要がある。QFDは設計段階において、どの要素が品質に大きく影響するかを把握するための検証方法である。
QFDの実施方法
品質要求展開表を作成する。
①行に目的とする要求品質を列挙する
②列に生産における管理項目を列挙する
③2元表の交差部分に関係性を記入する
④重要度計算を行い項目を評価する
製品開発に活用する場合の期待効果
要求品質について重要度を把握することで顧客ニーズに気付き、最も効果的な提案ができる。また重要性管理項目について開発初期に認識することができるため、フロントローディングのトラブル対応が可能となる。
おわりに
FMEAや4M5R分析など解決策を検討する手法と合わせて使うと、より効果を発揮する。
以下、おまけです。「QFDを活用する場合の課題と解決策」として書く場合について書いておきます。
QFDを活用する場合の課題と解決策
品質展開は設計段階において予想される課題、問題について効率よく抽出することが可能であるが、それだけでは課題、問題をどのように解決すべきかについては明確にならない。よってQFDだけに頼るのではなくタグチメソッド等の手法と合わせて問題や対応優先順位について分析し、TRIZのような手法と合わせて具体的な解決策に繋げることで、より課題抽出、解決の精度向上に繋げることが重要である。
今回の記事は以上です。
また下記のリンク記事にて技術士二次試験対策の総まとめ記事をまとめています。
学習方法から筆記試験に必要なテクニック、おすすめの参考書、標準化以外の他キーワードに関する解答例リンクもあるのでこちらも参考にしてください。
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