当ブログ記事は「勉強に集中する方法」について、私が技術士資格の受験勉強の際に実際に使っていた気持ちの切り替え方法を網羅して提案しています。
「なぜ集中できないか」原因を明確にして対策しよう
せっかく残業を切り上げて勉強時間が確保できたのになぜか集中できない
自習室やカフェで座席を確保したのに何だか勉強に集中できない、、困った
受験勉強をしていると誰でもそんな時があると思います。
私も受験勉強を始めて間もない頃、このような「集中できない状況」に直面して悩まされていました。
残業を切り上げたり早起きしたり、せっかく苦労して勉強時間を確保したのに集中できずに時間を無駄にしてしまってはもったいないですよね。
そこで考えました。
「なぜ集中できないのか」について明確にして、あらかじめその対策を決めておけば回避できるのではないか?
そうです。
「集中できないことはいけないこと、時間が無駄になる」とマイナス思考で考えずに、「集中できない場面は必ず一定の頻度で直面する仕方ないもの」と考えることにしたのです。
そして自分がどんな時に「集中力が途切れた」「集中できない」という状態になっているのか、客観的に観察してみました。
「なぜ自分が集中できないのか」つまり集中できない理由が明確になれば、あらかじめ「集中できない場合に備えておく」ことでうまく回避したり、気分転換することができます。
集中の邪魔になるモノを戦略的に対策しよう
ここはエンジニア得意の「なぜなぜ分析」や「特性要因図」をしてもいいと思います。
私は1時間くらいかけて特性要因図を作成して、集中できない理由、要因を洗い出してそれぞれの要因に対して対策を決めました。
この確認に1~2時間を費やしたとしてもその後の「集中できないことによる時間損失」を考えれば、初めにやっておいた方がいいことは明確です。
自分がどんなパターンで集中力が途切れるのか、何に邪魔されているんか考えてみましょう。
例えばこんなパターンです。
- 周囲の音で集中が途切れる
- 静かな場所でないと集中できない
- 少し騒々しいところの方が集中できる
- スマホが気になって画面を見てしまう
- 長時間が無理、30分が限界
- 「こんな勉強しても意味がない」などモチベーションが上がらない
このように分析してみると、選ぶべき対策が人それぞれ異なってくることがわかります。
わたしの場合は、数パターンが当てはまりました。
そのため「△△の理由で集中が途切れたら○○しよう」とあらかじめ決めておきました。
すると気分転換にかかる時間を最小化することができました。
勉強に集中する方法8選【私の実践対策を紹介】
わたしが実際に受験勉強の際にやっていた「集中できない時の対策」について、皆さんにも当てはまりそうな部分を抽出して網羅して紹介します。
それらを眺めながら自分の集中できない理由について考えてみてください。
理由が何となく掴めたら「集中できるようにするにはどうしたらいいか」考えてみましょう。
是非参考にして自分に当てはまる方法を採用してタイムハックしてみてください。
スマホを遮断する
スマホに勉強の邪魔をされてませんか?
スマホは最もやっかいな時間泥棒です。
そもそもスマホ自体が「使用者の時間をどのように奪うか」を考えて作られています。
「利用者から奪った時間=サービス提供者の利益」という図式が成立しているからです。
(ネット広告、動画視聴、データ通信料などがイメージしやすいですね)
通話、メール、SNS、ネットサーフィン、アプリ、ゲーム、、、挙げればキリがないですよね。
通話、メール、SNSなど連絡の受信をわからないようにしておく
勉強中は着信音が鳴らないように、そしてバイブ機能も切っておきます。
そうすれば邪魔されずに、なおかつ電源を切らないので着信や受信は後で画面を確認すればわかるので折り返し連絡ができます。
ここで重要なのは「自分の集中している状態がスマホによって途切れないようにする」ことです。
仕事などで連絡を取る必要がある場合
「仕事で電話が来るかも」
「奥さんから用事を頼まれるかも」
などなど、どうしても気になる場合や連絡を受けなければいけない時はスマホを見る時間やタイミングをあらかじめ自分で決めておきましょう。
「参考書を2ページやったらスマホの着信を確認する」
「だいたい30分経ったキリのいいところでSNSメッセージが来ていないか確認する」
というような感じです。
スマホを見る前に目的(着信を確認、Lineを返信)をはっきりと決めてその作業だけします。
そこからネットニュースを見てしまったりしてはいけません。
とにかく「スマホに自分の集中モードを遮断される」ことを防ぎましょう。
そうすることで邪魔されずに自分で集中力をキープ、なるべく長く集中時間を確保することができます。
目に見える「集中力を阻害するもの」を片付ける
スマホ画面は見えないように
スマホはもちろん机の上に置いていたらいけません。
画面が光って着信に気付くと内容が気になります。
バイブを切って無音にしてポケットやカバンにしまい、画面が見えないようにしておきます。
「スマホをホルダーで固定して常に画面を見えるようにしておけば便利」なんてことをすると、勉強には集中できません。
目に見えるものは極力しまう
スマホだけではありません。
ペットボトルのジュースが机に置いてあれば大して喉が渇いてなくても何となく飲みたくなりますし、ガムやお菓子が置いてあれば無意識に「食べようかな」となります。
人間ですから当たり前です。
だからカバンの中、ポケットの中など目につかないところにしまいましょう。
自習室に仕切りがあるのは「余計なものは見ないようにするため」です。
机上には勉強道具以外を置かないようにしましょう。
家で集中できない理由は「目に見える阻害要因が多いから」
よく「家だと集中できない」「家だと勉強できない」といった原因で最も有力なのがこれです。
「目に見えるところに集中を阻害するものがたくさんあるから」です。
机上にはお菓子と飲み物、振り返れば本棚にマンガ、横にはベッド、ソファ、タブレット、ゲーム機、テレビ、趣味の釣り竿?、芸能人のポスター??などなど、、
そもそも自分の家はくつろげる空間であって「勉強するため、集中するための空間ではない」ことが多いです。
もしも家で集中時間を長くしたいなら、それらを自分の見えないところに片付ける或いはカーテンなどで仕切っておきましょう。
ちなみに私は家の間取り的に難しかったので家での勉強を諦めて図書館の自習室を利用していました。
確保した勉強時間に対して目先の課題を決めて取り掛かる
例えば2時間の勉強時間が確保できたとして、最初の取り掛かりの1~2分くらいでその2時間の計画を立てましょう。
- 最初の30分でここまで終わらせる。
- そして残り1時間でここまで完了させて5分休憩。
- 最後30分で今日の復習。
といった感じです。
人間の集中力の持続は長くても90分程度とも言われています。
自分では「集中できない」と思っていても、例えば30分でも15分でも集中できているのであればそれを繰り返せば問題ありません。
「長い時間集中できていない」だけで短く集中できていればそれを繰り返せば問題無いのです。
(集中できない、、とヤキモキしているだけ時間の無駄です。そういうものだと割り切って勉強しましょう)
慣れないうちは15分程度で区切ってもいいと思います。
15分、30分、1時間のように、時間でやることを区切ると「短時間内に終わらせなければ」というプチ達成意識も働くので、その時間の集中力を高めやすいです。
大きな目標、日程を見てモチベーションを管理する
私はノートの最初のページに目標と計画を書いておき、いつでも眺められるようにしておきました。
- ○年○月 一次試験合格
- △年△日 二次試験合格
- ☐年☐日 面接試験
といった感じです。
ふと集中が途切れたときに何となくそれを眺めていると
「あと試験まで2か月しかない」
「2か月で残り○年分の過去問を完璧にしなければ」
「そうすると今月中にはこの分野まで終わらせなければ厳しい」
といったように自然と「いつまでにここまでやらなければ」といった意識が生まれます。
自分自身に「サボっている余裕はない」ことを認識させましょう。
モチベーションの低下によって集中力が下がっているときは「モチベーションを上げること」が対策になります。
こちらのブログ記事にて技術士試験勉強のモチベーションアップ方法を紹介しています。
通常の資格試験や受験勉強にも同じように使えるので参考にしてください。
→ ブログ記事 【受験勉強のモチベーション維持のための7つの方法】
「眠くて集中できない」ときは我慢しない ちょっと寝るのもアリ
休日など終日勉強していると午後の昼下がりに眠くなることがありますよね。
そんな時は我慢して机にカジリついても効率が悪いので気分転換をしましょう。
代表的なのはこちらですね。
- コーヒーなどを飲んで気分転換
- 軽くストレッチして血液循環を良くする
- ぶらぶら散歩する
階段を駆け上がる(やってみると結構スッキリします)
ちなみに私がよくやっていたのは「15分寝る」でした。
体が疲れていない時は少し寝るだけでかなり頭がスッキリするのでおすすめです。
勉強の方法、科目、内容、インプット方法を変えてみる
同じ事をずっとやっていると飽きますよね。
「飽き」が集中力低下要因の場合は勉強のパターンをいくつか用意してそれをローテーションしましょう。
- 時間を区切って科目を分ける(ローテーション)
- 参考書で集中が途切れたら過去問をやる(試験時間をうまく集中のために利用)
- リーディングに飽きたらヒアリング(目→耳へ、頭へのインプット方法を変更)
といった感じです。
過去問や模擬試験など制限時間を決めてやる勉強は比較的集中力を維持しやすいので、参考書や教科書学習で集中が途切れた時、始めの取り掛かりなどにやると流れに乗り易いですね。
勉強する場所を変えてみる
場所を変えることで気分転換をします。
ただ一つ注意しないといけないのは「集中できる場所に移動する」ことが前提です。
(騒々しい場所に移動したり誘惑の多い場所に移動すると逆効果です)
よって「自分がどこで勉強するのが集中できるか」についてあらかじめ調べて確認しておくと、移動時間のロスを無くすことができます。
勉強に集中できる場所の探し方については、こちらのブログ記事にて紹介しているので参考にしてください。
→ ブログ記事【あなたが一番勉強できる場所は「近くで集中できる場所」】
ノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホンを使う(追加)
ノイズキャンセリング機能を持ったヘッドホンやイヤホンを使って周囲のノイズを低減させましょう。
最近のノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホンの性能ってホントに向上しています。
飛行機なんて付けているのといないのでは疲労度に大きく差が出ます。
勉強の時にも周囲の気になる音を低減してくれるので、集中が途切れることを防止することができます。
自習室や図書館での周囲の物音、ヒソヒソ話す声、筆圧のカツカツという音、パソコンのタイプ音などなど、ノイズキャンセリング機能を持ったヘッドホン・イヤホンをすればかなり低減されます。
SONYが一番定評がありますが、好みもありますのでAppleやBOSE,Ankerあたりでも間違いないです。
是非おすすめです。
→ 【Amazon】ノイズキャンセリング機能を持ったヘッドホンやイヤホン
おわりに
以上、勉強に集中する方法の提案でした。
これらは私が実際に受験勉強の時に実践していた方法です。
「勉強に集中できない」という状況は人によって、場面によって理由が違っていると思います。
よって自分が「どんな時に集中を邪魔されているか」、「いつ集中が途切れているか」について考えることが重要です。
「自分が勉強に集中できない理由」について掘り下げることで、最も適した対策が見えてくるはずです。
理由が何となく掴めたら「集中できるようにするにはどうしたらいいか」考えてみましょう。
当ブログ記事で紹介した「集中できない理由」について参考にして、自分が当てはまるパターンがあるかどうか考えて実践してみましょう。
参考になれば幸いです。
勉強がんばってください。
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