当ブログ記事は問題解決の本を探している新入社員や若手、新人エンジニアに向けて、わかりやすく簡単に書かれているおすすめ本「世界一やさしい問題解決の授業」を紹介しています。
新人や若手エンジニアにおすすめの問題解決本「世界一やさしい問題解決の授業」
問題解決ってなんだか難しい響きですよね。
だからと言って気合を入れて「いかにも難しそうな本」を最初に読んでしまうと挫折してしまう可能性が高くなってしまいます。
今回紹介する「世界一やさしい問題解決の授業」は数ある問題解決本の中でも非常にわかり易く明解に書かれています。
特に新人や若手などこれから問題解決に取り組もうとしている人へ実践向きの内容なので当ブログ記事でピックアップして紹介します。
ちなみに今回おすすめする「世界一やさしい問題解決の授業」はこちらのブログ記事にてエンジニアにおすすめの書籍として紹介している本の1冊です。
→【若手・新人エンジニアおすすめ本【まずはこの4冊】マンガもあるよ】
問題解決の王道の方法を「簡単でやさしい説明」によって理解できる
この本は「問題解決の手法」について、一般的に王道と言われている方法を非常にわかり易く説明しています。
前回紹介した「考える力をつける3つの道具(過去ブログ記事)」では問題解決手法として3つの方法を紹介しました。
今回おすすめする「世界一やさしい問題解決の授業」でも新たに問題解決の方法が紹介されていますが、この2冊に紹介されている方法を完璧に使いこなせれば新人エンジニアとして自信を持っていいです。
特に今回紹介されている中で「分解の木」として説明されている手法については、一般的には「なぜなぜ分析」あるいは「FTA分析」と呼ばれており、実際の仕事におけるトラブルシュートに当てはめやすいです。
会社の新人研修などでQCストーリーの教育を受けた人は必ず聞いたことがあると思います。
(QCストーリーについてはまた別のブログ記事にしますね)
「世界一やさしい問題解決の授業」をざっくり要約
「問題解決ができる能力」は一部の優秀な人に生まれつきに備わった能力や才能ではありません。
問題解決の能力は飛び抜けた発想や優れた新しいアイデアが出せるかどうかではないからです。
目の前の「うまくいっていないことや改善したいこと、問題や課題」に対して、整理して客観的に見てひとつひとつじっくりと考える姿勢が重要となってきます。
つまり「自分でじっくりと考える、そしてそこから行動することができる」ことは一部の人に持って生まれた才能ではなく、誰でも心掛け、意識付けによって身に付けることができるのです。
問題解決能力を身に付けるための基本テクニック
まず最初に「そもそも問題解決って何だろう?」という簡単な問いかけから入り、具体的な手法として「分解の木」が紹介されています。
この分解の木は一般的な問題解決における用語としては、なぜなぜ分析、或いはFTA分析と呼ばれます。
ある現象に対して考えられる要因を書き出して、それぞれについてなぜなぜを繰り返して掘り下げていく手法です。
新入社員研修で聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
この掘り下げる過程を線で結んだ状態が「枝を張り巡らせた木(ツリー)」のように見えることから、ロジックツリーとも呼ばれます。
本の中では「分解の木」と読んでいます。
具体例と合わせてこの分解の木を説明しているので非常にわかりやすく、難しいQCストーリーの本を読むよりもはるかに理解しやすいハズです。
この部分を読みながら自分が実際に抱えている課題に当てはめて考えることによって、問題解決の基本テクニックを自分のモノにすることができます。
問題の原因を見極めて打ち手を考えてみる
分解の木で学んだ分解と掘り下げのテクニックを使って、今度は原因(可能性でもOK)を洗い出してそれぞれに対する対策を挙げていきます。
書籍の中では問題の原因を探る手法として「はい、いいえの木」、仮説検証に着手するために「課題分析シート」という2つの手法が紹介されています。
テーマとして「人気のない中学生バンドのコンサートにどうすれば大勢くるようにできるか」というわかりやすい課題に対して、なぜなぜ分析による掘り下げ、要因の仮説を立てる、仮説の検証やデータ集め、という一連の作業を通して問題解決にアプローチしていきます。
「原因の掘り下げ→それらを分類→原因を深堀→仮説を立てる→実際の確認方法を検討→計画の策定」
という流れなのですが、PDCAの “P(Plan計画)” を決めるための前段階の段取りが理解できます。
目標を設定してそれを達成する方法を決める
ここではさらに問題解決の工数を減らす、なるべく可能性の高い部分から着手するための「仮説の木」という手法が紹介されています。
実際の仕事や生活では、人数や時間を考えると「できること」って限られてますよね。
手当たり次第に順番を考えて進めないと効率が悪くなってしまいます。
そこで”仮説”を立ててその仮説の検証に必要な情報を優先して集めることによって、優先順位を付けて手あたり次第に対応する工数を避けることができます。
難しい問題解決本を読むのはこの本を読んで基本を身につけてから
前回におすすめした本「考える力をつける3つの道具(過去ブログ記事)」もそうですが、2冊ともに非常に簡単に、わかりやすく書かれています。
問題解決の難しい本を読んで嫌になってしまわないようにまずは簡単な内容の本を先に読みましょう。
まずはこの本を読んで基本をしっかりと身につけて自分の業務に実践できるようになってから、問題解決本やQCストーリーについて学んだ方が理解しやすく、その方が効率よくレベルアップできます。
以上、若手や新入社員、新人エンジニアにおすすめの問題解決入門本「世界一やさしい問題解決の授業」の紹介でした。
またこちらのブログ記事「若手・新人エンジニアおすすめ本【まずはこの4冊】マンガもあるよ」では若手・新人のエンジニアにおすすめの本を紹介しています。
今回のブログ記事で紹介している問題解決の本が2冊と工場関連のマンガ本、ものづくりエンジニア向けのマンガを紹介しています。
若手・新人・エンジニア向けの本を探している人は是非参考にしてみてください。
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