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技術士一次試験の勉強方法【基礎・適性・専門科目別に紹介】

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技術士一次試験の勉強方法【基礎・適性・専門科目別に紹介】 技術士
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当ブログ記事では技術士一次試験の勉強方法について書いています。

技術士一次試験の勉強方法

「過去問を見たけど何から勉強したらいいのだろう」
「勉強方法はどうしたらいいだろうか」
「過去問がさっぱりわからない。教科書の最初から勉強するか、、」

技術士の受験を決めて勉強を開始しようとしたとき、このように感じる人も多いと思います。

しかしわからないと言って大学時代の教科書を最初から勉強しても効率が悪いと思いませんか?

範囲が広すぎて教科書のどこまで勉強すればいいかもわかりません。

「学び直しが目的だから教科書を最初から最後まで勉強する」

と考えても「技術士試験の合格」という目標とずれてしまい、非常に遠回りになってしまいます。

目的は “技術士合格” であって学び直しではありません。
(このあたりのマインドセットは今後の受験勉強の継続に重要なので、こちらの記事に書いています)
→ 最短で技術士になるために必要な4つのアクション

最初にざっくりまとめです。

  • 勉強方法の基本は過去問→教科書でわからないところを勉強する流れ
  • 専門科目の配点比率が高いので重点的に勉強する
  • 基礎・適性科目は問題集を1冊やりながら失点しないコツを掴む
  • 簡単な問題、過去に出題された問題の再出題があるので的確に得点できるようにする。(なるべく失点しないことを意識する)
  • 難しい問題はスルーする(勉強を進めて実力がついたら考える)

今回の記事では勉強方法についてフォーカスしてますが、一次試験対策の全容についてはこちらのブログ記事に網羅してますので参考に。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】

勉強方法の基本は “過去問→教科書” の繰り返し

勉強方法は基本的に教科書スタートではなく過去問起点で進めます。

“過去問でわからないことを教科書で調べて勉強する” これを繰り返します。

教科書を見てもわからない時は、さらにその周辺に範囲を広げていきます(教科書の前章がわからないと理解できない場合は、そこまで戻って教科書を勉強する)。

この様に過去問を起点として、そこから勉強範囲を広げていきましょう。

基礎・適性科目の参考書は主に過去問の問題で作られているので、その場合は参考書を起点に考えてOKです。

過去問に出題された部分=重要な部分

下記リンクの記事でも書いていますが、“過去問で出題が頻出する部分は技術士として理解が必要な部分” です。
→ 技術士一次試験の学習範囲と重点分野は過去問で狙いを定めよう

過去問を起点として勉強していると、
「この問題また出てるな」
「この分野は以前に出題された問題の応用だな」
と気が付くことがあります。

過去問で頻出している問題、分野はつまり「重要な部分」であるという事です。

つまり技術士になるにあたり理解しておくべき事です。

一次試験は3科目

まずは一次試験がどの部分を重視しているか把握しておきましょう。

一次試験は下記の科目に分かれています。

  1. 基礎科目
  2. 適性科目
  3. 専門科目

しかし3科目の配点が同じではないので注意が必要です。

基礎・適性・専門科目の配点比率は?

それぞれの配点は下記のようになっています。

科目 配点 
基礎科目15
適性科目15
専門科目50

配点を見ると専門科目が50点となっており、この部分が重要であることがわかります。

よって専門科目を重点的に学習すれば効率的であることがわかります。

それでは具体的に基礎科目、適性科目、専門科目の3科目の勉強方法について、さらに具体的にみていきましょう。

「情報集めが大変なので手っ取り早く誰かのカリキュラムに沿って勉強したい」と感じた人は通信教育がおすすめです。もちろん独学勉強と通信教育の併用も効果的と思います。こちらのおすすめの通信教育についてのブログ記事も参考にしてください。
→ 技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】

基礎科目の勉強方法

出題は5つの分野 範囲が広いが難易度が高くない問題が多い

基礎科目は「科学技術全般にわたる基礎知識」として下記の5つの分野から出題されます。

  1. 設計・計画に関するもの
  2. 情報・論理に関するもの
  3. 解析に関するもの
  4. 材料・化学・バイオに関するもの
  5. 環境・エネルギー・技術に関するもの

試験時間は1時間、15点満点で合格基準は50%以上の得点です。

5つの分野にまたがって試験範囲が広いため、過去問をパッと見た感じで「知らない分野、知識」に関する問題が多いと感じると思います。

一方で個々の問題の難易度はそんなに高くないので勉強を始めてみると割と正解できます。

簡単な問題、過去に出題された問題を的確に理解しておいて、なるべく失点しないことを意識しながら勉強を進めます。

ときどき出る「すごく難しい問題」はスルーしよう

全体的な難易度は難しくないのですが、ときどき「すごく難しい問題」が出ます。

そこは受験勉強も試験本番についても、スルーした方がいいです。

とくに試験本番はすごく難しい問題はスルーしてなるべく正解の可能性の高い問題に時間を掛けた方がいいです。

同じように受験勉強についても、すごく難しい問題のために教科書の広い範囲&深い部分の勉強に長い時間をかけても効率的ではありません。

5つの分野に対して勉強に強弱をつける

過去問をみる&解くとわかるのですが、自分の得意分野とそうでない分野がわかると思います。

「全部わからないんだけど、、」

そう思っても勉強開始の時点ならOKです(わたしもそうでした)。

このような場合は
「どの分野なら勉強したらできるようになりそうか」
「この分野なら勉強の継続はできそうだな」
といった将来的な感覚を掴んでください。

逆の考え方として、
「この分野は勉強しても絶対に解けるようにならないだろう」
といったようなイメージでもOKです。

試験勉強は「できるところ」もしくは「勉強すればできそうなところ」から始めましょう。

合格基準は50%ですので、仮に「2,情報・論理」が0点だとしても「1,設計・計画」や「4,材料・化学・バイオ」など他の分野で得点すればいいのです。

勉強時間も「得点が見込めそうな部分」から重点的に始めて勉強のコツをつかみます。

見込みが見えてきたら、苦手な分野の簡単な問題についての勉強を始めれば大丈夫です。

過去問と似たような「オイシイ問題」も出るので、苦手分野はソコだけ抑えておく手もアリです。

過去問対策の問題集を一冊購入してやりきる

過去問対策の参考書を一冊購入して勉強しましょう。

参考書は基礎科目と適性科目で一緒になっているものがほとんどで、内容も過去問ベースとなっています。

冒頭にて “勉強方法の基本は過去問を中心とする” と説明しましたが、基礎・適性科目の参考書は主に過去問に沿った内容で作られているので、 “参考書→教科書” と置き換えてOKです。

参考書は正直、どれも大きな差はないので一冊だけ購入して、
「繰り返し問題を解く→解説を読む→わからなかったら教科書で勉強する」
を繰り返しましょう。



私はケチって日本技術士会Webサイトから過去問をダウンロードして紙で印刷し、わからないところを自力(教科書&図書館)で調べましたが、時間と紙(大量、、)を大きくロスしました。

おすすめの参考書については2冊についてこちらで説明しています。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】

くれぐれも何冊も買わないようにしましょう。

適性科目の勉強方法

適性科目については “勉強する” というよりもルールを把握して理解するイメージです。

技術士の倫理について勉強しておく

技術士の倫理についてはこちらの3つが知っておくべき事ですので、これを中心に理解をしましょう。

  • 技術士として備えるべき8つのコンピテンシー
  • 技術士が果たすべき3義務2責務(3つの義務と2つの責務)
  • 技術士倫理綱領10項目

それぞれ法令の文章を丸暗記する必要はありませんが、項目について覚えます。

倫理関連は下記の記事から上記3つについてまとめたページにリンクしていますので、ブックマークしておくと便利です。
→ 技術士倫理の総まとめ【一次・二次・口頭試験の重要ポイントも】

過去問対策の問題集を一冊購入してやりきる 

適性科目の勉強方法として、上記の3つ(コンピテンシー、3義務2責務、倫理綱領)について読んで理解するにしても「どのように出題されるか」には慣れておく必要があります。

この”出題に対する慣れ”についても過去問(過去問ベースの問題集)が適しています。

先ほど基礎科目で紹介したように、問題集や参考書は基礎科目と適性科目が一緒になっているものがほとんどです。

内容も過去問がベースとなっています。

一冊購入してやりきることで出題形式や聞かれ方に慣れましょう。

おすすめの参考書についてはこちらで紹介しています。
→ 技術士一次試験 基礎・適性科目おすすめ参考書【1冊でOK】

参考書や問題集では不安な人はこちらに「基礎科目と適性科目の通信教育」について紹介しています。
→ 技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】

専門科目の勉強方法

冒頭で説明したように、専門科目の勉強方法は “過去問→教科書” にて進めます。

またなるべく初期の段階で試験の”テクニック”について意識しておきましょう。

試験のテクニックを認識してから勉強することで、自分のものとして身に付けることができます。

一次試験に必要なテクニックやコツを事前に把握しよう

専門科目の勉強を始めるにあたって「一次試験にあらかじめ必要となるコツやテクニックを理解してから練習を繰り返す」ことによって、勉強の効果をさらに引き出すことができます。

テクニック的な視点について、こちらのブログ記事にまとめていますので事前に読んでおきましょう。
→ 技術士一次試験対策テクニック編【必要なコツを事前に把握しよう】

“過去問→教科書” の繰り返しによって知識とテクニックを身に付ける

勉強方法の基本は “過去問でわからないことを教科書で調べて勉強する、これを繰り返す“、と冒頭で説明しました。

専門科目は基礎・適正科目と比べて配点が大きく試験時間も長いため、さらに広い知識が必要となることから特にこの勉強方法が重要です。

過去問を起点として勉強範囲を広げながら知識を広げると同時に前述のテクニックを磨きましょう。

過去問を分析して勉強範囲を見極める

「教科書のどこからどこまで勉強すればいいのか」といった疑問を持つ人が多いと思いますが、上記の「過去問→教科書」の勉強を繰り返していると分野別に範囲がわかってきます。

勉強中に教科書を見ながら「この先の出題は無いな」という感覚ができてきたら、過去問学習が進んでいる証拠と考えて自信を持ちましょう。
→ 技術士一次試験の学習範囲と重点分野は過去問で狙いを定めよう

一次試験 おすすめ参考書

一次試験のおすすめ参考書について、基礎・適性科目のおすすめ参考書をこちらのブログ記事で紹介しています。

以下は部門別におすすめ参考書や教科書、一般書籍についてまとめています。
リンク先の記事中の一次試験のところで部門別におすすめ参考書をまとめているので参考にしてください。

とくに私の場合(機械部門)は “大学時代の教科書” が非常にわかりにくかったことから、リンク先で紹介しているように “わかりやすい教科書” に買い換えました。

最初から教科書を購入していたら、もっと時短できていたので後悔したポイントです(教科書や参考書も学生時代より進化しています)。

以下の部門は残念ながら技術士資格試験対策のおすすめ参考書が見当たらなかった部門です。
勉強方法や対策、一般的な学問参考書や教科書についてまとめていますので参考にしてください。

参考書だけだと不安、添削が必要と感じている人、受験用参考書がない部門を受験するなら通信教育も検討に入れましょう。
→ 技術士二次試験おすすめ通信講座2つを比較【コスト重視か添削回数か】

ペース配分が心配な人や時間効率の最大化を考えるなら通信教育もアリ

当ブログ記事は独学を想定して「こうするといいですよ」と私の経験論から書いています。

私が独学だったので独学想定の方法論を書いていますが、通信教育や受験塾のようなスクールを否定するものではありません。

独学は費用が掛からない分、情報集めやカリキュラム、ペース維持など自己管理も必要です。

私の独学における後悔ポイントは、基礎・適性科目で参考書を購入しなかったこと、および専門科目の学習で教科書をあとから再購入したこと、などが挙げられ、かなりの時間ロスとなった部分です。

「通信教育や通信講座を使った方が要点を教えてくれたり、質問ができるので時短できて効率的」という意見も正解と思います。

会社で費用補助が出る人は有効に使いましょう。

柔軟にアナタにとってベストな方法を検討してみてください。

こちらでおすすめの通信教育(コスパ良し)について、ひと通り調べた内容を紹介しているので参考にしながら探してみてください。
→ 技術士一次試験おすすめの通信教育【学習ペース維持が不安な人へ】

一次試験の勉強方法 まとめ

それでは最後にまとめておきます。

  • 勉強方法の基本は過去問→教科書でわからないところを勉強する流れ
  • 専門科目の配点比率が高いので重点的に勉強する
  • 基礎・適性科目は問題集を1冊やりながら失点しないコツを掴む
  • 簡単な問題、過去に出題された問題の再出題があるので的確に得点できるようにする。(なるべく失点しないことを意識する)
  • 難しい問題はスルーする(勉強を進めて実力がついたら考える)

勉強方法以外の対策についても参考に

今回の記事では勉強方法についてフォーカスしました。

必要な勉強時間の目安やテクニックなどなど、一次試験の対策全容についてはこちらの記事に網羅してまとめていますので参考にして乗り切ってください。
→ 技術士一次試験対策 やること総まとめ【独学者必見】

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